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shaside
「いってらっしゃい！」とAさんに背中を押してもらう。
彼女はホンマに優しい人。
こんな面倒くさい俺に最後まで付き合ってくれるんやから。
エミさんが惚れるのも分かる気がする。
背中にほんのりと感じる痛みに
俺は気を引き締め、花音に近づく。
sha「花音！」
花「シャオちゃん？」
彼女の名前を呼べば、驚いた顔で此方を見る。
浴衣姿の彼女はとても綺麗で、でも先輩の為に頑張っておめかししたんやなって…
少し胸が苦しくなる。
sha「花音１人なん？例の先輩は？」
花「お手洗いに行ってるんよ」
「そう…」と先輩が居らんかったことにホッとする。
覚悟決めなきゃな…
花音の顔を見て、大きく深呼吸をする。
「どうしたん？」と首を傾げる彼女を真っ直ぐと見つめ口を開く。
sha「あんな、聞いてほしいことがあんねん」
花「なぁに？」
俺は大きく息を吐き、覚悟を決める。
sha「俺、花音が好きだよ」
花「…え？」
sha「ずっと好きやった。」
俺の言葉に数秒固まる花音。
そして言葉の意味を理解したのか少し掠れた声で言葉を紡いだ。
花「シャオちゃん…うち…「分かっとる！」」
複雑な顔をする花音に俺は笑顔をつくる。
sha「せやから俺を盛大にフッてくれや！それで吹っ切れる」
「な？」と言えば花音が悲しく笑った。
そんな顔見たくなかったんやけどな…
花「シャオちゃんの気持ち嬉しかった…けどごめんなさい…！！うち、好きな人がおるんよ…」
ﾊﾞｯと頭を下げる彼女に涙が出そうになった。
やっぱ、フラれんのはキツいわ…
涙をぐっと堪え、頭を上げた彼女を見つめる。
不安そうな顔をする彼女に精一杯の笑顔をつくる。
sha「これからも生徒会メンバーとして仲良くしたってや！」
そう声を張れば、彼女もまた笑顔をになる。
花「当たり前やろ？これからもよろしく…！」
いつも通りの雰囲気になり、少しだけ気が緩む。
sha「そろそろ先輩来るやろ？俺戻るわ」
花「うん」
「楽しめよ」と手を振り、Aさんの所に戻る。
これで完全に失恋や…
ゆっくりと歩き、Aさんの元に着くと、すぐにAさんが駆け寄って来た。
貴「シャオロンくん」
sha「俺、言ってきたで？」
そうAさんに報告すると、スッと彼女の手が伸びてきて優しく俺の頭を撫でた。
貴「よく頑張りました」
俺の耳に届いた声があまりに優しくて、我慢していた涙が溢れてきた。
俺…Aさんの前で泣いてばかりだ…。
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彼岸(プロフ) - 龍愛さん» コメントありがとうございます！この鮭は普通の食べれる鮭のほうです…！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - 続編出てるのにこちらにコメさせていただきます！あのー鮭って歴戦王さん...？ (2020年3月21日 16時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！励みになります！また、ご指摘ありがとうございます。今後のお話では気を付けていきたいと思います！！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 彼岸さん» 面白かったです♪続きも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉこの小説大好きです!!! (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - ブッチじゃなくて、ブッパですよ。関西弁でサボる。 (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2019年10月12日 17時
