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Aside
シャオロンくんと屋台を見て廻る。
その間、シャオロンくんはずっと辺りを見渡していた。
きっと花音の姿を探しているんだろう…。
そんな彼をじっと見守る。
話しかけず、ただ隣を歩くだけ。
しかしシャオロンくんがふと口を開いた。
sha「Aさん、つまらんよな…ごめん」
貴「え？」
突然話を振られたので驚いた。
シャオロンくんは申し訳なさそうな顔をして私を見つめた。
sha「気分悪いよな…こんな未練がましいことに付き合わせて」
貴「ううん、そんなことないです」
sha「ﾊﾊ…ほんま、優しいな…」
悲しく笑うシャオロンくん。
全然大丈夫じゃなかった、さっきの笑顔も頑張ってつくってたんだ…。
どんどん胸が苦しくなる。
貴「シャオロンくん、少し休みませんか？あそこに座りましょ？」
sha「そうやな」
丁度見つけたベンチに２人で移動する。
ベンチに座るがお互いに口を閉じたまま…
私はただシャオロンくんの言葉を待つことにした。
シャオロンくんが何度かため息を吐いたあと、ゆっくりと話し始めた。
sha「俺、ほんとは花音のこと諦められてないんだよ…まだ、好き」
貴「うん」
sha「先輩は花音にとってまだ気になってる人やからワンチャンあるんかなって思っとったけど、花音の顔見たらもうダメなんやなって…」
貴「シャオロンくん…」
sha「あーっ！好きって言いたかったぁ…！」
貴「いいと思います…好きって伝えてもいいと思う…」
「え？」と目を丸くして私を見るシャオロンくんに言葉を続ける。
貴「気持ちを伝えられないのって苦しいじゃないですか…！！伝えないまま諦めたら…もっと後悔するんじゃ…ないですか…！」
少し力が入りすぎて涙目になる。
すると驚いていたシャオロンくんが優しく微笑んだ。
sha「なんでAさんが泣いてんの…wでもありがとう。そうやな、俺好きって言うわ…！」
「よしっ」と勢いよく立ち上がったシャオロンくん。
私も続いて立ち上がると、偶然にも遠くの方に花音が見えた。
貴「あ…花音」
sha「……俺、今言ってくるわ」
貴「え？」
sha「Aさんは此処で待ってて？あーあとちょっと背中叩いてくれへん？」
そう言うと私に背中を向けた。
今から行くのには驚いたけど、シャオロンくんが気持ちにケジメをつけに行くんだ。
しっかりと見届けなきゃ…
貴「いってらっしゃい！」
と少し強く背中を叩く。
sha「いってきます！」
そして笑顔でシャオロンくんが走り出した。
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彼岸(プロフ) - 龍愛さん» コメントありがとうございます！この鮭は普通の食べれる鮭のほうです…！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - 続編出てるのにこちらにコメさせていただきます！あのー鮭って歴戦王さん...？ (2020年3月21日 16時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！励みになります！また、ご指摘ありがとうございます。今後のお話では気を付けていきたいと思います！！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 彼岸さん» 面白かったです♪続きも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉこの小説大好きです!!! (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - ブッチじゃなくて、ブッパですよ。関西弁でサボる。 (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2019年10月12日 17時
