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emside
空が暗くなり、文化祭も終わりが近づいていた。
私が図書室で片付けをしていると、徐々に外が賑やかになっているのに気付いた。
なんや、騒がしいな…？
私は気になって窓越しに外を見る。
あぁ…花火か
我々の高校では文化祭の終わりに花火を打ち上げる。
そしてその花火にはグルッペンさんが勝手に付けたジンクスがあり、何やら恋人と花火を見れば関係が末永く続き、片想いの相手と見ると結ばれる可能性が上がると言う、彼が５秒で考えたジンクスがあった。
結ばれる可能性が上がるってなんやねん…
結ばれるのは確定しないんやな。
ま、私には関係無いですけどね
ジンクスなんて存在すると思ってませんもん。
「はぁ…」と小さなため息を吐く。
結局今日は図書委員の仕事で忙しく、何処も見て回ることが出来なかった。
せめてAさんに会いたかった…
午前中にオスマンさんから送られてきた写真。
メイド服を着ているAさんとの写真、羨ましすぎる…！！
これから３日間はオスマンさんを許しません。
携帯の画面を見つめながらそんなことを考えていると突然図書室のドアがｶﾞﾗｯと開いた。
私は驚き、反射的にドアの方を見た。
貴「あ！良かった…エーミールさんいた…！」
em「え？え？Aさん…！？」
予想外の来客に思考が停止する。
ど、どうして…？
メイド服姿のAさんが笑顔で私の元へ駆け寄る。
貴「今日は１度も会えなかったので…あ、あとお仕事お疲れ様です」
「どうぞ」とお茶が入ったペットボトルを私にくれた。
em「あ、ありがとうございます」
もう今日はお会いできないと思っていた私は嬉しさのあまり、自然と口角が上がってしまう。
今日一で幸せな時間や…
そう幸せを噛み締めていると、ﾊﾞｧﾝと大きな音が鳴った。
貴「わ…！花火…」
そう呟くとAさんは窓の方へ行き、窓を開けると空を眺める。
貴「エーミールさんも一緒に見ましょ！」
「綺麗ですよ？」と手招きをする彼女。
私はゆっくりとAさんの隣へ行き、空を見上げる。
あれ…これって…片想いの相手と花火見れてる…？
グルッペンさんが作った信憑性０のジンクスをふと思い出す。
私はジンクスなんて存在しないと思ってましたけど…
私の隣で「すごい…」と呟く彼女の横顔を見つめる。
ちょっとくらいはジンクスとやらを信じてみたいな…
そう思ってしまった。
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彼岸(プロフ) - 龍愛さん» コメントありがとうございます！この鮭は普通の食べれる鮭のほうです…！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - 続編出てるのにこちらにコメさせていただきます！あのー鮭って歴戦王さん...？ (2020年3月21日 16時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！励みになります！また、ご指摘ありがとうございます。今後のお話では気を付けていきたいと思います！！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 彼岸さん» 面白かったです♪続きも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉこの小説大好きです!!! (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - ブッチじゃなくて、ブッパですよ。関西弁でサボる。 (2020年2月8日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2019年10月12日 17時
