22. ページ23
Aside
チーノくんがトントンさんに連れていかれるのを見送ったあと、私は次の競技に出る準備をするため、花音を探した。
私が出る競技は男女混合二人三脚。
相方の花音を探すためキョロキョロと周りを見渡していたら、前から来ていた人にぶつかってしまった。
貴「ご、ごめんなさい…！」
zm「おぉ！おった！おった！探してたんよ！」
前を見るとゾムくんがいて、「行こか！！」と突然私の手を引いた。
貴「ゾムくん！？何処に行くんですか…！？私、花音を探さないと…」
zm「花音なら保健室におるよ、さっき足痛めたらしくて走れんのやって…」
貴「え…！！じゃあ私、誰と走るんですか…？」
花音が居ないんじゃ二人三脚には出られない…
私の問いにゾムくんはニッコリと笑い
zm「俺しかいないやろ！！」
と言った。
………え？
zm「Aさんちゃんとくっつかな走りづらいで？」
貴「う、うん…」
本当にゾムくんと走るとは…
補欠だったゾムくんと走ることになった。
お互いの片足を紐でしっかり結び、ゾムくんの腰に腕を回す。
ゾムくんの腕は私の肩にあり、ぐっと縮まる距離にドクドクと鼓動が速くなる。
zm「頑張ろうな！」
貴「うん…！頑張ろう…！」
ゾムくんと顔を見合せ頷く。
よぉし…
「ﾊﾟｧﾝ」と響くスタートの合図に息を合わせて走り出した。
って……
貴「ゾムくん速いっ！！速すぎる…！！」
女子と比べてゾムくんの歩幅は大きく、足も速い。
これ、私の足おかしくなりそう…！！
「うわぁぁぁ！！」と声を上げながら走ると隣ではゾムくんの悪い笑い声が聞こえた。
zm「はい、ゴールww」
なんとかゴールしたも、私は肩で息をするので精一杯。
貴「すっごい疲れた…」
zm「やったなAさん！１位取れたやん！」
凄く楽しそうに笑うゾムくん。
「ようやった！」と私の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
頭を撫でられ、少し照れくさいが疲れが強く、されるがままに撫でられ続ける。
貴「あ、紐外しますよ？」
ずっとこのままだと移動しにくいため、足に手を伸ばすと手首を掴まれた。
貴「ゾムくん…？」
zm「このまま花音のとこに１位とったで！って報告しに行こ！！」
貴「えぇ！？」
そう言うとゾムくんは走り出す。
隣で楽しそうにする彼を見て、つい私も笑ってしまった。
貴「私達周りから見たら相当バカですよw」
zm「確かにww」
２人で笑いながら私達は花音がいる保健室に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼岸(プロフ) - 椿さん» 関西弁に疎いので調べながら書いているのですが、かまへんも構わない・問題ないと言う意味になると書かれていました。また、かまわへんを崩した言い方がかまへんになるらしいので御本人様も崩した言い方をしている時がありましたのでそう書かせて頂きました…！ (2020年7月19日 20時) (
レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 今更すいません！28.のknさんのかまへん！って噛まないって意味になるのでかまわへん！では？ (2020年7月19日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - hasuki-さん» あのメンバーを意識しております…！ (2019年10月9日 6時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
hasuki- - 夜遅くすみません...最後の5人見覚えがあるような(・∀・)ｼﾞｰ (2019年10月9日 0時) (レス) id: e55a71c11d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ゾウさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！励みになります！ (2019年9月19日 19時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸 | 作成日時：2019年8月17日 18時
