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陸拾壱 ページ14

不死川side



「不、死川さん…?な、何用で、すか?」




嗚呼、クソっ!なんて言い出せばいいんだァ!?こういう時!

俺は目の前に座り込んでいる哀透を見下ろしながら頭の中で嘆いていた。






そもそも何故こうなったかと言うと、



*********

ハァ…。流石に疲れたぜ。
柱と言えども、ここ最近全然寝れてねぇのはやっぱりちとこたえるな。まあ、今日は休みだが。



それにしても休みって何気に初めてだな。
朝の鍛錬も終わったし、少し歩いてみるか。


「あっ、不死川さんっ!」

そう思い、歩いていると、不意に声をかけられた。



「嗚呼、胡蝶か。よぉ、どうしたんだァ?」


「Aさんを見ていませんか?」


「哀透ィ?いや、見てねぇなァ。」


「…そうですか。ありがとうございます…。」


「哀透がどうかしたのかァ?」


「ええ、ちょっと…、

まぁ、Aさんにも1度止まって落ち着く時間が必要ですから、それに、もうお舘様の所に行ったのでしょう。」



「お舘様の所にィ?…嗚呼、あの任務か。」



あの任務とは、お舘様が哀透へと任じた任務だ。

輝利哉様を街にご案内する任務、兼、まぁ本人には言ってねぇが、哀透を少しでも元気にさせるためのお舘様のご配慮だ。




「はい。…あ、そう言えば、不死川さんは着付け出来ますか?」


「あ?…まぁ、出来るが…。」



急になんだ?胡蝶はパンと手を合わせながら笑顔で言った。


「それはよかったです!今夜Aさんを不死川さんのお宅に泊めてもらってもいいですか?」



「は!?なんでそうなるんだよ!!」


「実は、」





…______







「ッチ!わぁったよ!」


「ふふ、ありがとうございます。よろしくお願いします。」



はぁ、たくっ、なんで俺が…。


胡蝶によると、

お舘様は明日の任務で哀透に着物を着せて行かせるらしい。

が、哀透は自分で着付けが出来ず、本来なら自分が手伝ってやりたいところだが、

恐らく哀透は今日は戻って来ないので、



安心して任せられて、着付けもちゃんと出来そうな俺に話が来たって訳だ。


「あ、これ、渡しておきますね。どうぞ使ってください。」


「あ?んだよ、それ。」


「Aさん、用に買った簪と、私のお化粧です。どうぞご自由に使ってください。」


「…おう。」

これ以上言い返すのもなどかなと思い、素直に受け取った。

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ハルル - とっても面白いですね。続き楽しみにしています! (2021年4月2日 16時) (レス) id: 3ed8831ca6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月13日 21時

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