【男主】先生の天敵。【ヒプマイ】

第九話 ページ10

side 寂雷


Aは、私が用意した彼専用の部屋にあからさまに不快感を示す


どうしても研究を中止する訳にはいかないので。としぶしぶ同棲…シェアハウスを認めてくれた彼だが、この部屋は気に入らなかったようだ。


割と落ち着いた色の家具を揃えたんだが…やはりあの鏡が気に入らないのだろうか


実は彼の部屋の西側の壁は一面鏡になっており、ここが実は私のお気に入りポイントだったりするんだが


何処が良いのか、と皆言うかもしれないが、鏡の奥の私の部屋へ来ればわかる。


彼の部屋の鏡がある位置。つまり私の部屋の東側の壁…というか窓からは、名前の部屋が丸見えなのだ。


マジックミラー貼りにしたかいがあったね…


私生活の中でも着替えやピーーやピーーーーまで覗けてしまうこの壁は私の最大のお気に入りポイントなんだよ…今もこうして覗いているしね…


ふふ…ふふふ…


ｺﾝｺﾝ


『寂雷、入るぞ〜？』


急いでブラインドを下げ、Aを迎える。


「どうしたんだい？」


『いや、風呂とかトイレとかは部屋についてたけど、キッチンとか使わせて貰えるなら、先に教えて貰っとく方がいいかなーと』


キッチンに立つAを想像してしまい、今にも襲いかかりたい気分だけど、今は我慢…っ


「…ああ、もちろんこの家のものは好きに使ってもらってかまわないよ。キッチンは2階にあるから…来てくれるかい？」


そう言って家の中を案内し、使い方などを軽く説明しながら、Aとの至福のときを味わった…

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