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《数年前》






「まぁちゃん!」






15歳、中学生のお嬢様と、18歳、高校生の僕。






誰にも言えず、密かにお嬢様に恋していた頃。






吉「どうなされましたか?」






「今日もお花!見に行こう!」






吉「はい、いいですよ」






大きな敷地の一番端にある、花の温室へ向かった。






ここには誰も来なくて、お嬢様のお気に入りの場所。






この頃は、お嬢様に甘くて、もう少し厳しくならないか、と言われたくらい。






「あれ、枯れてる…」






昨日は綺麗に咲いていたのに、と悲しそうに近くのベンチに座った。






「まぁちゃん、ここ座って」






隣をトントン、と叩いた。






吉「失礼します」






隣に座っても、彼女は何も話そうとしない。






吉「お嬢様?どうな…え?」






ふと彼女の方を向いた時、





唇に、柔らかいものが触れた。






吉「お、お嬢様…?」






突然の出来事に、何も言えなくて、頭も回らない。






「好き…まぁちゃんが、好きなのっ」






僕のスーツの裾をキュッと握り、小さくそう呟いた。





嬉しかった。





今までにないくらい。






でも、それ以上に戸惑った。






吉「そんな…許されませんよ」






「知ってるよ…」






今にも泣きそうになりながら俯く彼女。






吉「僕も…お嬢様のこと好きです。でも…」






「本当…?」






笑う彼女の頰に、一筋涙が伝った。






吉「だから、泣かないでください」






どうすればいいのか分からなくて、優しく抱きしめた。






あの方が見ているなんて、知らずに。









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麗奈(プロフ) - 更新待ってます!!!!! (2017年4月23日 1時) (レス) id: 74c830a39c (このIDを非表示/違反報告)
勇花(プロフ) - めぐちゃむさん» ありがとうございます!嬉しいです(^O^) (2015年10月20日 21時) (レス) id: edc02d9e5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃむ(プロフ) - この話、普段誠は読まない私ですが、すごい好きです! (2015年10月20日 0時) (レス) id: bbec7445d8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃむ(プロフ) - この話、普段誠は読まない私ですが、すごい好きです! (2015年10月20日 0時) (レス) id: bbec7445d8 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - あの、なんか、話、泣けそうなんですけど・・・笑  (2015年10月12日 19時) (レス) id: ad652427a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:勇花 | 作成日時:2015年10月2日 21時

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