◎ 君だけを守るよ

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コンコン





吉「お嬢様、お呼びでしょうか」





「吉原！」





ガチャと扉が開いて、中からお嬢様が出てきた。





吉「どうしたんですか？」





「お話ししようよ！」





吉「寝る準備はしなくても大丈夫ですか？」






「まぁちゃんとお話したいもん…」






吉「お嬢様…その呼び方はしない約束でしょう？」






「あっ…ごめんなさい」






お嬢様は、眠たくなると俺のことをまぁちゃん、と呼ぶ。






吉「お風呂に入って、髪乾かして、寝る準備ができたらまた呼んでください」






「はーいっ…」






吉「では、失礼します」






こんなに冷たく、厳しくしているのには理由がある。






俺は昔、とんでもないことをしてしまったんだ。









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