06：契約者ということは ページ6
「おいヴァル。今日はそこまでだ」
いきなり扉が開いたと思えばVoxが時計を見てイライラした表情でこちらに歩いてきた。
ヴァレンティノは「ザンネン」と全く思ってなさそうに肩を竦めた。
私は命からがら助かった訳だが……
Voxは助けただの助けてないだのそんな事はどうでもいいらしく、私の手をお構い無しに引いて半ば引きずられながら次の部屋へ連れていかれた。
流されるがままに次の部屋に入ると、そこは社員達がせっせか忙しそうに働いていた。
「Ah……コイツらはまあいい。お前はこっちだ」
ブラック企業より黒いこの会社に社員は気がおかしくなったのか大半はもうヘラってしまっている。
お気の毒に……、と自分がこれからもっと大変なことになるとは夢にも思ってない私は社員たちに同情した。
「ここは？」
次に通されたのは機械がたくさんあり、たくさんの機械の前にイスがちょこんとある部屋だった。
ここで彼はいつも作業しているのか。
暗い部屋の中でやるなんて目が悪くなりそう……と思っていたらVoxはイスに座った。
「さ、て。色々後回しになってしまったがようやく本題に入るとしよう。HAHA、なに。簡単な事さ。
お前は俺の契約者、つまりペットだ。この場で死ねと言ったら死に、俺にキスしろと言ったらするんだ」
首には水色の刺々しい首輪が付けられている。
oh...。アラスターと違ってこちらの契約主は随分手荒なようだ。
おかげで首輪にまでその品性が現れている。
こりゃ益々アラスターの元助手なんて言われたら殺されてしまうな。
自分の中で苦笑しながらVox……ボスに向き直る。
「それは百も承知です。これでも二度目の契約ですので」
「物分りが良くて助かる。だがこれから逃げ出そうとしても、俺が！一切！逃がさねえから覚えておけよ」
「……は、い」
「今返事を濁らしたな？はっきり言え」
「は、はい！」
よしよしいい子だ……とボスはジャラジャラとした首輪を自分の方に寄せていき、私も同じく引っ張られる。
そうして彼の尖った手で頬をなぞられ、鋭利な刃物と化した爪で私の頬からはピンクの液体が流れ出てくる。
「チッ、体中サキュバスの液体かよ。やっぱりクソだな」
Voxは首輪を消して手でシッシ、とあしらうような形で私を追い出そうとした。
「あぁ。そこの資料に目を通しとけ」
……両手に収まりきらない仕事を押し付けて
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
