05：ネチネチ ページ5
「おい、35秒遅刻だぞ。俺は常に忙しいんだ、"俺"の助手をお前の着せ替え人形にするつもりは無い」
「釣れないこと言ってくれるじゃない。私"たち"のファミリーなんでしょ。歓迎してやってんのよ」
Voxは私の格好を上から下まで見た後、「豚に真珠だな」とだけ呟いて着いてこいとでも言うように歩いていった。
おっと、心外だ。
まあこれで怒るようなたまじゃ無いもので……気にはしないけどこの調子で私は何年契約してもらえるのでしょうかと将来が不安になった。
続いてある部屋に通され、彼はニヤリと笑った。
「まあ、アイツとの関わり方はクソほど難しい。が、ファミリーになる器とやらを見せてもらうにはちょうどいい」
「ファミリーになるなんてこっちからは一度も言ってないのに……」
「つべこべ言わず行ってこい。HAHA、これが最後にならないことを祈っとくよ」
待ってください。
最後の一文でかなり怪しくなってきたのですけれど。
私がこれから死ぬかのような言い分に相当不安を覚えながら中の部屋に入る。
……甘ったるすぎて気持ちの悪くなるような部屋だ。
「wow、ごめんなさ……
何かを踏んでしまったので反射的に謝ったが踏んだものはそう。
大人のビデオ、まあそういう類の奴でよく見る、いわばそういう系の玩具だ。
辺りに散乱している玩具、並んでいるビデオカメラ。
その様子でだいたい察した。
相手がどんな人物なのかも。
「ほぉ？お前がVoxの言ってた奴か」
いきなり現れるものだから驚きのあまり固まってしまった。
「は、い。えっと。お初にお目にかかります。この度Voxtec社並びにチームVへと入らせて頂きます。Aです」
何故かスラスラ自己紹介が出た。
これも催眠術の効果か。頭に元々あったかのような感覚だ。
「俺はヴァレンティノだ。じゃあA。お前は何が出来る？何本までしゃぶれる」
「Ah…。私は主にVoxtec社担当でございますのでヴァル様の要望にはお答え出来かねます」
「でも俺らのファミリーなんだろ？ファミリーはお願いを聞いてもらうものだ」
「そう……です、けれども…」
返答が難しい。
Voxが一歩間違えれば死ぬ的な発言をしてくれたおかげで何を話せばいいか分かったもんじゃない。
こんなのファックだ。就職先間違えた。
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
