22：油断大敵 ページ22
一生思い出したくない
そう思えるくらいには最悪な一日の始まりだった。
ようやく家に返されたのは午後六時を回った時間だった。
HAHA……このままでは一年も持つわけがないな。
半ば無理やり記憶に蓋をするように眠り転げた私は、久しぶりに十時間以上の睡眠が取れたように感じた。
＿＿＿＿＿
＿＿＿
「おはようございます。あ、サメくん。昨日は仕事全部任せちゃってごめんね」
「あぁいえ。お構いなく」
流石仕事のデキる男。と私が男であればここまでボロ雑巾のように扱われなかったのか……？と考える
oh……いや、ボスはそんなの気にする人では無いな。
いつものように仕事に戻ろうとするとボスが出勤して来たのか扉が開き、真っ先に私の机へと向かってきた。
「御機嫌ようA。昨日は君のおかげで最高にいい案が思い付いてね。これを今日中に作成してくれると嬉しい」
「了解しました……」
やけに甘い声で喋りやがる……とでかかった声をすんでのところで止める。
それで……今度の企画というのは……
「強化版……盗撮スコープ」
「HAHAHA、俺の手の届く範囲にお前を置くためにはこれが最適だってことに気付いたんだよ。最高だろ？」
「Ah……そう、とても、最高だと思います」
逆
最悪。
私のためだけに作るのか、これを？
しかしボスの企画した何かに口出しをするなど言語道断。私が死んでしまう。全てにおいて。
目一杯の愛想笑いを浮かべて喜んで受け取るとVoxは大事な会議があるのか他の社員を連れてどこかに行ってしまった。
「今まで以上に乱暴な字だな……読みにくいったらありゃしない」
「解読手伝いましょうか…？あ、迷惑じゃなければ…ですけど」
また随分と弱腰な社員だなあとサメくんのある意味の異常性を尊敬しながらもお言葉に甘えて翻訳を手伝ってもらうことにした。
翻訳すると、企画に関係ない死ぬほどどうでもいいことが書かれていたり、普通に目を背けたくなるレベルの下ネタがあったりと散々だったが。
でもまあ、予定より早い段階で企画の初期資料作成は終わった。
後は帰ってくるのを待つだけ……
「帰ったぞ」
Voxと社員が帰ってきた……ん？
「すみませんボス……社員は？」
「ヴァルの元へ送った。むしゃくしゃしてたようだったからな。まぁ…生きてはいないだろう」
oh、これだから油断ができないのだ
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
