20：一線超えるのはアリかナシか ページ20
※行為描写あり
「う……腰痛……」
猛烈な腰の痛みを伴いながら目覚めの悪い朝を迎える。
えーっと。
昨日の記憶が飛んでいる。
あれ……でも確か仕事終わりにボスの部屋に呼び出されて……それから……
それ…から
あ
自分の体を見る。
産まれたての赤ん坊のように真っ裸だ。
そして視界の隅に捉えたVoxのような人物……。
いや、紛れもないテレビ野郎、Voxだ。
しかも私と同じで真っ裸でいる。
この惨状を見てようやく全て理解した、と同時に昨日の欠けていた記憶も戻ってきた。
これは、なんというべきか。
"やってしまった"の一言に過ぎなかった。
「もう勘弁して……いや、初めてじゃないからセーフ？でも相手が上司、しかもVoxであって……それはつまり、どういうこと？」
頭の混乱を片付けようと必死になっていると、突如としてVoxの部屋の扉が開いた。
「ちょっとダーリン今日の朝メシ作ってよ……って、あらま。やるじゃないサキュバスちゃん」
「んん…なんだ？今日の朝メシはもう作ってるだろう。温め直せばいい」
ヴェルヴェットの言葉で起きたVoxはまだ眠そうに起き上がりながら普通に着替えを始めた。
ヴェルヴェットは楽しくて仕方がないそうで、まだ全裸な私たちの写真を数枚撮ってどこかへ行ってしまった。
じ……人権侵害だ。
今更この地獄にそんなのあるとは思ってないけど。
「なんだ、着替えないのか？」
なんでも無さそうに見てくるこの箱がどうも気に食わない。勝手に食い散らかしといて、プライドが傷つけられた気分だ。
「…着替えますけど。あの、分かってますよね？この……惨状」
「なんだ？別に初めてではないだろう。私のは痛かったか？」
「……はぁ」
言葉も出ない。
私もそこら辺に散らばっている服を着ようとする。
……八つ裂きなんですけど。
Ah……そいえば昨日ありあまって服をビリビリに破られた記憶がある。
絶対それだ
というか困る。
裸でうろつくのは御免だ
「服が服の機能をしてません」
「Ah？ああ、それか。クッソ俺としたことが…後先考えてなかったぜ。まあいい。これでも着てろ」
「……Tシャツ一枚」
「充分だろう、そんなに肌を見せるのが嫌か？どこかの宗教かお前は」
「問題は下着まで破られてるということですが？？」
「それが何だ。リビングでヴェルとヴァルと朝食を取りに行くぞ」
本当にこの人は……
しかもこのTシャツ、ボスの前だからこそ言わなかったがすごくダサい
…仕方ない、着るしかないんだ
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
