19：サメはサメでも食われる側 ページ19
「Fooo……疲れた…」
「あの、ボスが先程お帰りになりました」
「Ah……。そう。私この企画だけボスに渡してくるよ」
「いやその……今は行かない方がいいですよ」
「
サメの悪魔くんが指さす方向はボスの部屋だ。
また何か会議で嫌なことでもあったのだろうか。
今日はとことんファックだな。
「woo…でもこれ今日中に出さないとやばいしなぁ。まあ、切り刻まれない程度に行ってくる」
「なんかAさんの度胸羨ましいです」
「それ褒めてるんだよね？」
サメくん、一見オドオドしてるように見えて結構言うタイプだよね。
まあそういうタイプはボスにハマりやすいのか。
恐る恐るVoxの部屋の扉に手をかけるとガシャン！と大きな音がした。
これは飛んでくるものに気を付けなければ。
「ボス。こちらの企画書に目を通して頂きたいのですが…」
「あんのクソ野郎！誰が資材提供してやったと思ってんだ！？…あ？あぁ…お前か。誰が入れと言った」
「今日中のものですので…出来れば今見て欲しいです」
「今日中？今日はまだ後八時間ある。今である必要はねえ！！」
私の顔面目掛けてパソコンが飛んでくる。
横に避けると避けられたことにさらに苛立ちを増したのかコードレス、マグカップ、マウスパッド、写真立て。
そこらにあるもの全てが飛んでくるが生憎、私もそんなに鈍くない。
ただ、ボスの苛立ちがこれ以上上がると困るため、当たってもそんなに痛くなさそうなものには当たっておくことにした。
「ファッッック！！」
ボスはそれだけ言うと私の首に首輪を出現させ、いつしかのようにそれを自分の方へと寄せていく。
「忘れてやいないか？お前は、俺の、言う通りにするしかないってことを」
そういう戦法で来るか……抵抗できないのは少々やっかいだ。
「…全てはあなたの仰せのままに」
「ムカつく顔しやがって。そのすまし顔ぐちゃぐちゃにしてやりたいぜ」
それが物理的にか、それとも性的な意味合いでかは分からないし、どちらも有り得るからあえて言わないでおく。
Voxは私の首を存分に締めた後、ようやく落ち着きを取り戻したようだった。
どうよサメくん。何とかなったでしょ、と心の中でドヤ顔をする。
「今はまだ仕事があるから、これで終わりだが…。仕事終わりに俺の部屋に来い」
「えぇっと、はい」
だめでした。
どうにかならなかった。
サメはサメでも食われる側かあ
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
