18：だから嫌なんだ ページ18
どう説明するか。
「つまーり、あなたはエンジェルと同じ仕事を…？」
「違う！あれは…なんていうか…ヴァルの一日限定の助手ってだけで…」
チャーリーは不思議そうな顔をした。
「まあでも！だからといって変わることは何もないわよ！ハスクとニフティとも知り合いみたいだし、なんだか私も嬉しいわ！」
「まあ、チームVの手先でもないなら問題ないか」
「やだわヴァギー、Aはそんな子じゃないわよ」
どうやらチャーリーのその純粋な思考に助けられたようだ。
ニフティめ…とんだ火種をまいてくれたな。
まあいいや。
ハスクにもニフティにも久しぶりに会えたし、アラスターがいるなんて思いもしなかったがもう私がここに来ることは無いだろうし。
「それじゃあ私そろそろ…」
『A。久しぶりに会えたのだから折角なのでじっくりお話しましょう。いいですよねチャーリー？』
「ああ！ええ！もちろん！積もる話もあるでしょうし！」
「はは…私は無いですが」
今更このラジオマンと何を話せと。
しかも容易に街を歩けばVoxに見つかる可能性も高まる。
私がアラスターの元助手であることが伝われば、死あるのみなのだ。
ハズビンホテルを出る。
両者の間は無言しかない。
『…さて。あなたは一体どこから説明してくれますか？』
「説明も何も、言葉の通り。あなたに捨てられてからVoxに拾われてチームVに入ったの。あなたの大嫌いなチームに」
『ほう、随分と充実してるでは無いですか。私の元で働いてた頃より楽しそうです』
楽しそう？
そんな実感はなかったがそうなのか。
いやそれより、口止めをしなければ。
「だからあなたに今後一切、私と他人のフリをして欲しいの。Voxにバレたら死ぬことくらいわかるでしょ」
『あぁどうりで…。品性のかけらもない首輪をしてるわけですね、はは！』
Voxもアラスターも罵り合うのがお好きなのか。
『しかしそれは私に契約を持ちかけてるということですか？』
「契約？そんな大層なものじゃない。"約束"でいいの」
『そんなチンケな口約束を私が律儀に守るとでも？』
「あなたは意外と紳士だから。何年一緒に居たと思ってるの」
『……なるほど実に面白い。やはりあなたはユーモアに溢れている。手放すのは惜しかったかな』
はは、ご冗談を。
今更遅いのはお互い分かりきっている。
まあ。これで私が死ぬ心配は当分無くなった。
「チャーリーによろしく伝えといて」
そうアラスターに言い残し、私はホテルを後にした。
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
