16：クソみたいな再会 ページ16
「今日の午後までの書類、ここに置いときますね」
「ああ。…そういえば見たか？あの地獄のプリンセスがアホみたいなホテルを開いて皆で仲良く天国へ行こうっつーニュース」
…wow。もうボスの目に届いていたとは。
やはりチャーリーの方向性にボスは心底アホらしいと馬鹿にしていた。
ヴァルには絶対口止めしてもらわないと。
「見ましたよ。まあ、SNSでは批難が殺到してましたし…」
「HAHAHA！だろうな。…なあ、俺は聞きたいんだが、お前は地獄のプリンセスと繋がりなんてないな？」
「え」
バレた？まさか。
やはり監視カメラで見ていたというオチか？なら何故その時に言わなかった。
…ヴァルか。
困った人だ。
「何故、そう思ったのです？」
一応しらばっくれてみるが判断を誤れば死んでしまうかもしれない。
Jesus！！ヴァルのやつ、私が反論できないのをいい事に…
「…いや。繋がりがないならいいさ。それより、今日はこれから俺は大事な会議だ。残りの資料もよろしく頼む」
「了解…です」
バレてるのか、バレずに済んだのか。
この平たい顔からはなんの表情も汲み取れない。何はともあれ、まだ地獄人生が続くことに今日も感謝することになりそうだ。
…にしても、ハズビンホテル……か。
チャーリーには借りがたくさんある。
ただの私情で縁を切る訳には行かない。
今の私はチャーリーのおかげであるようなものであって…。
行くか迷う。
Voxは大事な会議があると言っていた。
なら夕方くらいまでは帰ってこない？
うーん……
「ねえ、サメくん」
「は、はいぃ」
隣のデスクにいるサメの悪魔こと、最近Voxに気に入られている秘書くんに話しかける。
「Vox…ボスが帰ってきたら、ボスの好きなコーヒー買いに行ってるって言っといてね」
それじゃ、とそれだけ言い残し席を離れようとすると慌てて止められた。
「そんなぁ…きょ、今日の分の仕事は終わったんですか…？」
「Ah…そこに置いてる。それじゃ」
今度こそ手を振り切って会社から出ていく。
別に今日じゃなくても良かったが、いや、今日じゃないと次いついけるか分からないし…行っとこう。
チャーリーにしばらくサヨナラの意味も持って。
いつも通りクソみたいな惨状の地獄を掻き分け、そこだけ純粋なホテルが立ってるドアに手をかける。
「チャーリー？」
中から出てきたのは…誰か
『おや』
無論、クソラジオだ
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
