12：平穏な日々などない ページ12
「それで？ヴァルとの共同作業は如何だったかな？」
「……Vox。それ知ってて行かせたんですね」
思わずボスではなくVox呼びをしたのは許して欲しい。
昨日は散々だった。
色んな方向から音声を取らなきゃだったり。見るに堪えないシーンがあったり。
別にチャーリーのように特別純粋でもないからこういうのに目を背けるタイプではないが……あれは台本が悪い。
しかもそれが一日中続くとなれば、もう限界だ。
初めて契約したのがVoxでよかったと思えた瞬間だっただろう。
「そうやって今まで俺の社員がヴァルに引き抜かれたことがあったからな。しかしお前は運がいい。一度だけで解放されたのだからな、HAHA」
「oh......益々気の毒ですね、その方々は」
手に持っているカクテルをクルクルと回し、愉快だと言うように笑うVoxは時計を見た。
「悪いが俺はこれから長話ババアからの呼び出しがあってな、しばらくここを開けるがくれぐれも！変なことはしてくれるなよ？」
「言われなくても……って、もう居ない」
長話ババアというのは、カミラさんの事だろう。
チームVが度々愚痴っているのを見掛けているから。
さてと……昨日の事でまだ頭がズキズキするがそんなことも言ってられない。
今日中にこれを片付けなければ、と目の前に広がる企画書を分かりやすく変えていく。
「Vox！！出てきなさいよ！ちょっとVox！？」
あぁもう……次から次へと。
私はパソコンを仕方なく閉じ、怒り狂っているヴェルヴェットの所へ向かった。
「ヴェルさん。今Voxは席を外されております。何か伝言があれば伝えときますが」
「出掛けてるだって！？誰のせいでうちのモデルが使い物にならなくなったと思ってんのよ！今すぐ呼んで！早く！」
「そー……う言われましても。居ないものは居ないので…」
ヴェルヴェットは余程怒りが収まらないのか部屋のものを続々と壊して、倒して、暴れまくる。
こういうのは普段ヴァルがすることだ。
一体Voxは何をやらかせばここまでヴェルヴェットを怒らせることができるんだ。
「今日はモデル人生を大きく左右する奴もいんのよ！？失敗なんかできっこない！……そうだわ。いい事思いついた」
「いい事……ですか？」
「とってもいい事よ？あのテレビ野郎にも仕返しできるし丁度いい。ほらA、耳貸しな」
「もうその時点でいい事じゃないです……」
もう巻き込まれるのは勘弁なのに
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
