02：サキュバスの悪魔 ページ2
「あ？」
私の怒りの声を遮ったのは、また怒りの声。
そしてその相手も運が悪いことに＿＿＿
「チームVのVox……さん」
おまけのようにさんを付けたことが気に食わなかったのかVoxは怒りの声を電話の相手にぶつけたあとコツコツと革靴のオシャレな靴を鳴らしてこちらに寄ってきた。
「何だ？俺の名前を呼ぶだけ呼びやがって」
……苦手なタイプだと思う。
私自身は面会もないし、アラスターから聞いた事ある程度だけど。
チームV
破天荒で荒々しい。
アラスターを一度誘ってるとこを見たことあるが断られてからはアラスターも目の敵にしている。
そんな相手が、目の前にいる。
ただ見覚えのある悪魔がいたので呼んだだけだが、さて、どうしようか。
「……いや、その。特には。先程上司に捨てられてナイーブなんです。許してください」
せめてもの情け、と言うようにアラスターの名前は伏せて事情を話した。
するとVoxは画面の中にある眉をピクリと上げた。
「
「は、はあ。まあ言い方はともかく一応形としては無職……です」
やはり話に聞いてた通りだ。
デリカシーのない、無神経な人。
確かに
これでも生前は結構仕事が出来る方であったと自負している。
地獄に来てからもアラスターからは一度も不満が出たことがない(初めての不満が、先程というわけだけど)
さっさと話を終えて帰ろうとした時、Voxが誰かに電話をしだした。
「いい奴を見つけた。我が社初の女性社員だ」
「えっと、あの。それってどういう？」
発言の内容に疑問をぶつけると、黙ってろというように口を抑えられる。
「……！！」
咄嗟に防衛本能が働いた私はすぐさま離れようとし、体からピンクの煙を出す。
「あ"？何だよこの煙」
Voxは煙を吸った後、抑えてた口を離し、今度は自分の口を抑えた。煙なんぞ吸わない、とでも言うように。
しかしもう遅い。
彼の平たいテレビ画面はバグを起こし、その瞳はハートのような形をしている。
「なん"だこれ"……！！おい"くそおん"な"、なに"した」
「ぼ、防衛本能でつい……」
今のうちに逃げようとすると逃がすまい、とバグったままの画面で腕を掴む。
更にピンクの煙の量が増える。抑えようがない。
「分かったぞ……お前、サキュバスの悪魔だな」
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コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (4月26日 18時) (
レス) @page26 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - glicoさん» ありがとうございます🥲︎ (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます🥲︎V軍団本当に個性豊かで見てて飽きないですよね笑 (3月16日 9時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
glico - よき作品にあってしまった...!更新待ってます❗ (3月15日 21時) (レス) id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 甘い声で話すVox...解像度高くてニヤニヤしちゃいます笑ハズビンホテル特にV軍団が大好きなのでこういう小説助かります☺️更新頑張ってください！ (3月2日 21時) (レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2024年2月15日 18時
