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「あ…」
私はリモコンを取る際ある事に気がついた。
そうあやあの人、パンツ一丁だったよな…
脳裏にある不安が過り、私は棚から去年買ったぶかぶかのパジャマを取り出した。
そして、彼がいる風呂場へGO!私は「あ、パジャマ置くんで入りますねー!」と前もって言い、ガララララッと扉を開けた。
中からはシャーーーっというシャワー音と、グゴゴコゴッという排水溝へお湯が流れる音だけだった。
妙に静かだ。そして悟った。
「グゴゴコゴッ、ガゴッ!フスッ」
この音、排水溝の音じゃなくて彼の寝息だ。
私がドン引きしている間も、彼は「んん………唐揚げ……」と寝言を言っている。
彼は今涎を垂らして寝ているに違いない。
私は「ごほっ、ごほっ」とわざとらしい咳をすると、彼はハッとしたように、「うにゃっ!」と波を揺らせて起きた。
「あー、びびったぁ……まさか豚唐なんて…」
どんな夢を見ていたのやら、私は「タオル置いときますよ」と告げると、脱衣場を出た。
雨はまだやまない。
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作者名:かなめたん | 作成日時:2019年4月20日 17時