検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:736 hit

04 ページ4

「あ…」

私はリモコンを取る際ある事に気がついた。

そうあやあの人、パンツ一丁だったよな…

脳裏にある不安が過り、私は棚から去年買ったぶかぶかのパジャマを取り出した。

そして、彼がいる風呂場へGO!私は「あ、パジャマ置くんで入りますねー!」と前もって言い、ガララララッと扉を開けた。

中からはシャーーーっというシャワー音と、グゴゴコゴッという排水溝へお湯が流れる音だけだった。

妙に静かだ。そして悟った。


「グゴゴコゴッ、ガゴッ!フスッ」


この音、排水溝の音じゃなくて彼の寝息だ。

私がドン引きしている間も、彼は「んん………唐揚げ……」と寝言を言っている。
彼は今涎を垂らして寝ているに違いない。

私は「ごほっ、ごほっ」とわざとらしい咳をすると、彼はハッとしたように、「うにゃっ!」と波を揺らせて起きた。

「あー、びびったぁ……まさか豚唐なんて…」

どんな夢を見ていたのやら、私は「タオル置いときますよ」と告げると、脱衣場を出た。

雨はまだやまない。

05→←03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かなめたん | 作成日時:2019年4月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。