九、綺麗だ ページ12
花「何してるの？」
突如逆さまに私と光の視界に現れた七番。
おっと影から残火が顔出したぞ。
落ち着け落ち着け。
光には友好的な笑みを向けるくせに、私に対してはとても険しい顔をする七番。
分かりやすく警戒されてる。
じゃれ合う二人を見守りつつ、七番がしていた作業…物怪が盗んでしまったものの返却を手伝うことにした。
悪いことしてた訳じゃないらしいから、少し安心した。
花「でさぁ、少年。ちょっと手伝ってくれない？そこの"祓い屋"も…」
嫌われてるのはわかってたけど、"祓い屋"呼びは少しキツイ。
訂正することもせず、七番が指さした先を見る。
学校に建ってる塔。
その壁面が少し光っているように見える。
『…なんだ？』
光「なんか引っかかってるんスかね？」
花「そーなんだよねー」
物「くろうしておいた」
物「でもこわくてとれぬ」
変なところに苦労をするな。
怖いんならどうやって置いたんだコイツら。
ツッコミたいのは山々だが、物怪の可愛さに免じて許す。
優しく撫でて飴をあげれば、満足そうに目を細めた。
花「流石"天宮"。少しは話が分かりそうだ」
『その調子でどんどん信用してくれて構わないよ』
花「それは嫌だな〜」
笑顔だけど確かな拒絶。
うん、知ってた。
でもなんだろ…かなり凹むぞ。これ
塔に登り、光が七番の足を掴んで目的の物まで手を伸ばす。
浮けばいいのでは？と思ったが、こんなに高いところまでは受けないそうだ。
やっとの思いで手が届いたが、光が誤って七番を離してしまう。
そのまま真っ逆さまに落ちていく七番。
焦った様子で下へ降りていく光。
こんな時冷静でいられてしまうあたり、私は祓い屋なのだと思う。
そして光は凄ぶる祓い屋には向いていない。
優しすぎる。
光の後に続いて下に降りると、仲むずまじく笑い合う二人がいた。
……綺麗だ。
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翼 - 続きが気になります！更新、楽しみにしてます！ (2021年4月18日 12時) (
レス) id: e6efe56fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年3月14日 12時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 若葉さん» 独り言みたいだからですか？ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 花っち�擦気�» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - なんか、狐と夢主ちゃんのお会話シーンみんなにとって厨二とおもったのは、私だけですか? (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2020年1月25日 20時
