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瑠維(帰りたい…)
宇髄「ほんとにダメだなお前らは。二束三文でしか売れねぇじゃねぇか。それに瑠維」
瑠維「なんだ宇髄さん」
宇髄「そんな所でコソコソしてんなよ。お前はこんなで唯一の女何だぞ?」
瑠維「だから何だ。残り物に着いてけばいいだろ?」
宇髄「それもそうだな」
善子「……」
宇髄「女装されたからキレてんのか?なんでも言うこと聞くって言ったろうが」
善子(女装とかどうでもいいんじゃほボケが…オメーの面だよ。普通に男前じゃねえか。ふざけんなよ…あと瑠維ちゃんめっちゃ可愛い!)
瑠維「……」
猪子「オイ!なんかあの辺人間がウジャコラ集まってんぞ!」
瑠維「あー…あれね。あれは」
宇髄「花魁道中だな。“ときと屋”の鯉夏花魁だ。一番くらいの高い遊女が客を迎えに行ってんだよ。それにしても派手だぜ。いくらかかってんだ」
善子「嫁!?もしや嫁ですか!?あの美女が嫁なの!?あんまりだよ!三人もいるのみんな美女ですか!」
瑠維「嫁だったら連絡は途絶えてることはありませんので違いますね。それにこういうのは番付というものに名前が載るので分かるんですよね宇髄さん」
宇髄「あぁ。瑠維の言う通りだ」
猪子「歩くの遅っ山の中にいたらすぐ殺されるぜ」
「ちょいと旦那、この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい?“荻本屋”の遣手…アタシの目に狂いはないさ」
宇髄「荻本山さん!そりゃありがたい!」
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宇髄「達者でな猪子ーー」
猪子「?」
三人「……」
善子(やだ…アタイだけ余ってる!ん?でも余りって…瑠維ちゃんと一緒だぁぁあ!)
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ベンベンベン
瑠維(我妻…三味線上手いな。なんか不細工って言われてるけど…w)
「そういえばあの子と一緒にもう一人来たんだよね?」
「そういえばね」
「確か物凄い別嬪さんだったっていう噂だよ」
「そうなのかい?」
「そうらしいよ?でも何故か面を付けたがるんだよね」
「そうなのかい」
瑠維「……」
瑠維(私じゃん…多分…)
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瑠維(あ、善逸三味線終わったっぽい。行こっと…)
瑠維(作り笑顔作り笑顔作り笑顔…)
瑠維「善子お疲れ様!少しお化粧直ししない?」ニパァァァ
善子「っ!う、うん!」
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善子「そういえば瑠維って此処ではなんて名前使ってるの?」
瑠維「ん?此処では“蜜菜”って名乗ってるわ」
善子「蜜菜かー…可愛い名前だね!」
瑠維(偽名を可愛いって…)
つづく
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ミリア - こちらこそすみませんでした;; (2019年11月17日 16時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
瑠維(プロフ) - ミリアさん» すみません…お断りしますね。ごめんなさい… (2019年11月17日 16時) (レス) id: e13b63df4d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - あの、一緒に鬼滅の刃×はたらく細胞の血小板ちゃんの恋愛長編を作りませんか?血小板ちゃんは炭治郎達の仲間を設定で。 (2019年11月17日 15時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
みどり - おお、面白い!受験終わったらでいいので時透くんとばったり会う的なのお願いします! (2019年11月14日 16時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
瑠維(プロフ) - ミリアさん» はい!頑張っていきますね! (2019年11月9日 13時) (レス) id: e13b63df4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠維 マカロンペ朱鳥 | 作成日時:2019年10月10日 22時