参拾陸話【後編】 ページ33
ー15日後ー
炭治郎(かなり体力が戻ってきた...!そして、以前よりも走れるし、肺も強くなってきたぞ...!!いい感じだ!昼間は走り回って肺を酷使しているから、今はゆっくり...ゆっくり深く呼吸して、指先まで空気を巡らせる...!!迷走は集中力が上がるんだ、鱗滝さんもそう言ってた。)
炭治郎(鱗滝さん..??『よくも...よくも折ったな!俺の刀ぁぁあ!』...っ!、すみません鋼鐵さん...今、刀を打ち直してもらってるけど、本当に申し訳ない...)
炭治郎(いや、今はそんなこと考えている場合じゃない...!、集中!集中だ!呼吸に集中!)
?「もしもーし、もしもーし。」
炭治郎「はい!?」
しのぶ「頑張ってますね。」ニコ
しのぶ「仲間二人は何処かに行ってしまったのに...一人で寂しくないですか?」ニコッ
炭治郎「いえ!出来るようになったら2人にも教えてあげられるので!」
しのぶ「君は心が綺麗ですね。」ニコッ
炭治郎「...あの、どうして俺たちをここに連れてきてくれたんですか?」
しのぶ「...禰豆子さんの存在は公認になりましたし、君たちは怪我も酷かったですしね。」
しのぶ「...それから君には、私の夢を託そうと思って。」
炭治郎「夢...?」
しのぶ「そう、鬼と仲良くする夢です。きっと君なら出来ますから。」ニコッ
炭治郎「...」
炭治郎「...怒ってますか?」
しのぶ「...!!」
炭治郎「なぜか、怒った匂いがしていて...ずっと笑顔だけど...」
しのぶ「そうですね...私はいつも怒っているかもしれない。鬼に最愛の姉を惨殺された時から、鬼に大切な人を奪われた人々の涙を見る度に、絶望の叫びを聞く度に、私の中には怒りが蓄積され続け、膨らんでゆく。体のいちばん深いところに、どうしようもい嫌悪感がある、ほかの柱たちも似たようなものでしょう。」
しのぶ「まぁ今回、彼らも人を喰ったことの無い禰豆子さんを直接見て、気配は覚えたでしょうし、御館様の意向もあり、誰も手出しすることはないと思いますよ。」
しのぶ「私の姉も君のように優しい人だった...鬼に同情していた。自分が死ぬ間際でさえ鬼を哀れんでいました...私はそんな風に思えなかった。人を殺しておいて可哀想?そんな馬鹿な話はないです、でも、それが姉の思いだったなら、私が継がなければ。哀れな鬼を切らなくてもいい方法があるなら、考え続けなければ。姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やすことなく...。」
しのぶ「でも...すこし、疲れてしまして...。」
つづく。
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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時