家、学校、通学路 ページ2
何処に居ても僕は邪魔者だ。
家でも、
学校でも、
何処でも、
___親殺しよ___
___捨てられた無能な子___
___此方に来ないで___
___お母さんが貴方と関わるなって___
___罪人は刑務所に居ろよ!___
___違うよ、処刑だよ!___
___処刑だ!___
___“親殺し”の公開処刑!___
_______処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑処刑_______
嗚呼、何て醜いんだ。
お前らに僕の何が分かるんだ。
消えてしまえ。
誰も寄り付かない暗く悍ましい空気のする森へ足を運ぶ。
___美味そうな餓鬼が居るぞ___
黒いソイツが言う。
___喰ろうてやる___
僕は手を広げ、
「嗚呼、喰ってくれ。」
喰われるのを待つ。
___おい___
低い声が森中に響く。
___ヒィッ?!___
_______ま、斑様ではないですか___
斑?
この白くて大きい獣が。
綺麗な毛並み。
ボゥっと眺めていると、
___おい___
「え…僕?」
___お前以外に誰が居るんだ___
黒いアイツの姿はそこにはなかった。
「助けてくれたn……」
___助けてなどない。昼寝時に煩いと思っただけだ___
「あ、名前……」
___フンッ、人の子に名乗る名などない___
「僕は神山綾乃。」
___………斑だ___
あ、結局は教えてくれるんだ。
「宜しく、斑」
___どうせ、お前は此処を去るのだろう___
斑は陽の当たる草むらに体を預けた。
「……」
___去れ、お前のような人の子は直ぐに下級妖怪に喰われて仕舞うぞ___
「別に……喰われても良い」
僕に居場所はない。
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作者名:無色透明 | 作成日時:2018年12月1日 23時