サザンカ Ⅱ 【Aぇ! group】 (ページ20)

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突然横にいたAが倒れてきた

リチャ｢ちょっA！？｣

俺はAを支えたまま床に横にならせる

藤原｢A大丈夫！？｣

｢痛い……｣

大西｢大ちゃんAの鞄取って！早く！｣

西畑｢ちょっと待ってな、はい！｣

大西｢Aちょっとだけ起きて薬飲まないと｣

急に頭を痛がって倒れたAに何も出来ずに立ち尽くす俺達

それとは逆に慣れた手つきで対処する流星

暫くするとAはそのまま眠ってしまったみたいだった

大西｢この天気やし多分偏頭痛やと思います｣

末澤｢A頭痛持ちやったん？｣

大西｢そんなに酷いほうじゃないんやけどストレスとか疲れが溜まると酷くなるらしいです｣

リチャ｢あぁ昨日全然寝れてへんかったみたいやし｣

俺はそう言ってAの頭を撫でた

大西｢……やっぱり僕のせいや｣

リチャ｢え？｣

流星を見ると今にも泣き出しそうな顔をしていた

……

永瀬｢そうやな大西さんのせいやな｣

西畑｢おい、ちょっと廉！｣

永瀬｢まぁ俺はAから聞いただけやから大西さんがどう思ってんのかは知らんけど自分勝手に出て行ったのは大西さんやろ｣

西畑｢廉！やめろって｣

永瀬｢昨日のAハンバーグ食べながらずっと悲しそうな顔してたで｣

大西｢大ちゃん、永瀬くんの言う通りやから俺が一方的にぶつけてAの話もろくに聞かずに｣

西畑｢流星… ｣

大西｢僕帰りますね Aもそのうち起きると思うんで｣

正門｢え、ちょっと待ってよおおにっちゃん｣

永瀬｢またそうやって出てくん？Aが起きるまで待ってたらええやん Aに言うことあるんちゃうの？｣

大西｢……｣

西畑｢廉はなんでそんなに流星のこと問い詰めるん！｣

永瀬｢俺はAの味方やから出会った時からずっと Aが大西さんのこと大事に思ってんの知ってるからずっと仲良くしてもらわんと困る｣

流星とAが何かあったのはわかったけど大吾や流星と仲のいい正門ですら何も知らなさそうだから

俺らには何があったかなんてわかるはずないかなんて考える

末澤｢俺らいたら邪魔やねんなもう終わってるし帰ろうか｣

末澤の一言で俺たちは先に帰ることになった

この1年でだいぶ縮まったと思ったAとの距離

そう思ってたのは俺らだけやったんかな

次の日朝起きるとグループメールに

｢昨日はご迷惑おかけしましたもう大丈夫です｣

そうAから送られてきていた