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｢リチャくんってさ 包容力みたいなのあるよね｣
リチャ｢急に何の話や｣
｢なんか落ち着くって言うか何話しても受け入れてくれそう｣
リチャ｢そうとも限らんで？｣
ナツツバキに来てすぐの時
2人で行ったカフェに久しぶりにやってきた
リチャ｢んで、今日はなんか話したいことあるんちゃうの？｣
｢やっぱりなんでもお見通し？｣
珈琲を頼んで私が話すのを待っていてくれている
｢私ね みんなに言ってないことがあってね 実は昔大阪に住んでたの｣
リチャ｢あ、そうなん｣
｢それで大学進学で東京行ったんやけどそれまで付き合ってた人がいて こっちに戻って来たのはその人に会いたかったから…なの｣
リチャ｢そうやったんや｣
｢不思議に思ってたでしょ？なんで1人で大阪？って｣
リチャ｢まぁ思ってたけどわざわざ聞くのもあれやしな｣
｢その人には会えたんだけどね 会いたかったはずなのにずっと好きだったはずなのに向こうにまだ好きだって言われたのに答えられなくてさ｣
リチャ｢Aは何で迷ってるん？｣
｢こっちに来て色んな人と出会って自分が分からなくなっちゃった そう、それとね私と健は昔隣りの家に住んでたの｣
リチャ｢え、それで最初の方気まずそうやったん？｣
｢まぁそれもあるかな｣
リチャ｢俺はAが選んだ人なら別に誰でもええけどAを泣かせるような人は嫌かな｣
｢泣かせるような人か｣
リチャ｢俺はその人のこと知らへんからなんも言えへんけどAはその人と付き合って幸せになる？｣
｢……ならないのかな｣
リチャ｢Aはええ女なんやからもっとええやつ近くにおるかもしれへんで？ほら、俺とか｣
｢そっかぁ…｣
リチャ｢今のはツッコむとこやで？｣
私の頭をポンポンってしてくれる
私、リチャくんと出会えてよかったなって心から思えた日
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作者名：もる | 作成日時：2020年11月26日 16時
