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｢そう言えば晶哉はバイトとかしてるの？｣
佐野｢僕大学生ですよ？さすがにしてます｣
｢そうよね あんまりそういう話聞いたことないなぁと思って｣
佐野｢気になります？｣
｢ちょっと、｣
佐野｢ちょっとじゃ教えません｣
｢えぇじゃあ凄く｣
佐野｢見に行きますか？時間あるなら｣
｢見に行くって何やってるの？｣
佐野｢着いてからのお楽しみです｣
そう言って晶哉に手を引かれ到着したのは
佐野｢ここです｣
｢ここ？ライブハウス？｣
佐野｢そう！ 行きましょ｣
晶哉について行くとドラムとかギターとか色々な楽器が並べてあって
椅子に座りながらチューニングをしている男性
佐野｢横山さーん！｣
横山｢おぉ佐野 なんや彼女？｣
佐野｢違いますよ〜｣
｢花城です｣
佐野｢Aちゃん ここが僕のバイト先です｣
｢晶哉もなんかやったりしてるの？｣
佐野｢ドラム叩いたり ピアノ弾いたり｣
｢え、凄いじゃん 全然知らなかった｣
佐野｢初めて言いました 正門くんしか知らないし｣
｢そっかぁ｣
私は音楽とは無縁の世界で生きてきたからよく分からないけど
晶哉は大学の勉強も頑張ってるみたいだしこうやって音楽に近いところでバイトしてるくらいだし余程好きなんだろうなって
｢ねぇ なんか聴かせてよ 晶哉の音楽｣
佐野｢いいですよ じゃあピアノにしようかな｣
落ち着いたメロディと切ない歌詞
それに晶哉の表情と歌声が私の心に響き渡る
佐野｢どうですか｣
｢凄くいい曲 詳しくないから分からないけど晶哉はほんとに音楽大好きなんだね｣
佐野｢この曲 僕が作詞も作曲もしたんです Aちゃんに響いてくれたなら良かった 嬉しいです｣
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作者名：もる | 作成日時：2020年11月26日 16時
