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まじでびっくりしたんだから!
文句の一つや二つ覚悟してよね!と思いながら携帯を取り出し、有希子さんに電話をかけた。
2コールで電話に出た有希子さんは、ニヤついたあの人の顔が自然と思い浮かぶほど、ふふふと出だしから笑っていた。
「ちょっと有希子さん!どういう事?!」
「ふふふ、昴さん超〜イケメンでしょ?」
「はぁ?!今はそんな事どうでも良いよ!
ちゃんと説明して!」
「あーはいはい!分かった分かった!
じゃあさ、スピーカーにしてちょうだい♡」
あまりにもの陽気な態度に私は顔を顰めた。
大きくため息をつきながら言われた通りにスピーカーにする。
「したけど」
「まぁ、Aちゃんの就職祝いも込めて驚かせたくてね〜!それと、この事を2人に事前に話しちゃったらさーお互い気を遣って他の部屋を見つけるなんて言い出しそうだったからさ〜」
「....なんでそれが駄目なのよ」
「んー、Aちゃんさー大阪でストーカー被害数回遭ってたでしょ?Aちゃん、私の血筋を引き継いで超〜美人だからさ。私心配で...」
その事とこれになんの関係があるのよ、とイラつき始めた私を察した有希子さんは今度は淡々と話す。
「米花町はこの頃すごく物騒だから
Aちゃんに一人暮らしさせるのは心配でね
だからFB....ゴホン...昴さんという逞しい殿方と同居してくれれば安心だなって優ちゃんと話してたのよーん
我ながらその家は広いし、部屋数も多いし
いくら年頃の男女だからと言っても良い感じの距離感は作れるし」
「.....気持ちは嬉しいけど、
なんでそんな大事な事勝手に決めちゃうのさ」
「ごめんごめん笑
新ちゃんもさぁ、あの状態だし
お隣の阿笠博士にはいつもお世話になってるから頼みずらしいし...FB...ゴホン昴さんならどのスキルも完璧だからAちゃんを任せても問題無いんじゃないかと思ってね」
確かに、近頃米花町は日本一治安が悪い地域だとネット掲示板で話題になっていた。
昴さんがどれだけ頼りになるのか私はまだ知らないけど...会ったばかりだし。
でも確かに年上の大人の人が側に居てくれると安心っちゃ安心だ。
けども彼は"男の人"なわけで...
私は昴さんに視線を向けた。
すると昴さんは組んだ手を顎下に添え、何か考えている様子だった。
「ね、昴さん♡Aの事頼みたいのよ
どうか引き続きその家に居て欲しいんだけど...」
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時