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俯きながらそう言った私を
昴さんは眉間に皺を寄せて何か考えながら私をみていた。



すると昴さんは、顎にその長い指を2本添えて






「....確かに一緒にいた方が良さそうですね
 僕の部屋で寝ている彼が
 途中で起きてAさんに何かしでかすかもしれないですし」



「......そ、
 そうなんですよ!だから一緒にいてほしくて!」




そんな事は1ミリも考えていなかったが
とりあえずそういう事にしておこう。





「す、昴さん先にお風呂どうぞ!」




この流れでお風呂どうぞなんて
とんでも発言をしてしまっているが
まじでそういう意味は全然込めてなかった為
そのとんでも発言をしている自分にこの時は気づけていない。






「.....あ、いや
 僕はさっき済ましましたので」



「そ、うですか!
 ほんなら私入ってきますね!」













ただ、これをきっかけに
何かが変わればいいなと

急接近できればなと。







ーーーーー私はお風呂からあがっても
ドライヤーで髪を乾かし終えても
歯磨きをし終えても、酔いとこの気持ちが覚める事はなかった。





だが部屋のドアを開ければ
予想外の光景が。





「おかえりなさい、Aさん」




敷布団と掛け布団を床にひき、そこに寝そべる昴さんの姿。







(この人...ほんと良い男だな...)


そう思いながらも、笑顔が引き攣った。


そんな気を回さないでくれなくて良かったのに。
本当は一緒のベッドで寝る気満々だったのに。
覚悟決めてたのに。(添い寝する覚悟)






「さ、早く寝ましょう
 もう遅いですし」



「あ、はい」




無念。




だと思ったけれども
一緒の空間で彼と眠れるなんて
それだけで幸せだった。




一緒のベッドで寝てたらどんだけ幸せやったん?
そうなったら死ぬんちゃん?私。死因キュン死で。




明かりを消し、ベッドには入って暫く経ち
足をソワソワさせていた時だった。


 


「今夜はなんだか冷えますね」



「...っ、で、ですよね
 私も思ってました」




本当に今夜は冷える。
手足が冷たくなるほどには。
足を擦り合わせ、摩擦で温めていたていた私に気付いたのか、昴さんはそう言った。




(ていうか....昴さん滅茶苦茶寒いよね...
ベッドに入ってる私でこんなに寒いんだから)





そう思った瞬間、脳内に電球がチカチカする絵が出てくる。




(........これは、良い口実...
いやでも....こんな事を言いだすのには、すごく勇気がいる...)

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時

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