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「ご存じなんですね」
「えぇ、まぁ昔から仲良い女の子のお父さんですから....って、うわ、」
気づけば昴さんの顔が至近距離にあった。
それに思わず動揺してしまう。
(ひぃ、やってしまった...)
あまりにも分かりやすく動揺してしまったのを隠すために顔を両手で覆ってはみるが、逆効果だという事にすぐ気づき1人であたふたしてしまった。
昴さんに背を向けとりあえず大きく息を吸って見れば突然、強く肩を捕まれ対面にさせられてしまう。
「....っえ、」
「Aさん....」
そのまま何故か顔をゆっくりと近づけられる。
目を覗き込むように、何かを探るかのように。
(....っえぇ!?!なに!!)
頬にその大きな手を添えられ、あまりにもの驚きに大きく瞬きを高速で数回しているうちに昴さんのその形の良い唇が開く。
「昨日はなかったクマが...」
「....へ?...熊?」
「ほら、こんなにも濃く...」
そして、その親指で目の下を拭うように触れられる。
「......!?っ、く、クマですか?!」
「えぇ、眠れなかったんですね
そりゃぁそうですよね、急にこんな事になってしまったものですから」
心配をする表情。
やめろ、心臓持たん、手放せ、目の下撫でるな。
「す、ばるさん....ちか、い...そんな至近距離で見られると...恥ずかしいです...」
「.....おっと、すみません...
つい自分と重ねてしまって」
「え?」
その色白でまっさらな下瞼を見ると何を言ってるのかあまり理解できなかったが、とりあえず離れてくれたので良いや。
それはそうと出会って24時間も経たない内にこんなに心臓ズンドコ暴れさせられて、これからの私大丈夫そ?
とりあえず忘れてたけど右手にずっと持ってたマグカップ落とさなくて良かった。
「やっぱり荷解き手伝いましょう
その状態じゃ心配ですから」
「えぇ、別に良いのに...」
「いや、手伝いますよ」
彼の事はまだよく知らないけれど
穏やかな顔してそれに似合わずちょっと強引だという事は分かった。
そして、無事荷解きは今日中に終わりましたとさ。
そして彼は収納のプロだと言う事も分かった。
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時