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「お疲れ様でした〜」
仕事を終えて身支度をすまし医院を出た。
帰路へ着いている途中、
今日はどこかへ寄り道してから帰ろうと、そう思った。
快斗にメールだけ入れて、私は夜の街へと足を踏み入れた。
ご飯を食べに行く気分でもなければ飲みに行きたい気分でもない。
ただ、どっか静かな場所で
1人の時間をつくりたい。
人気のない目立たない小さな公園があったから
そこのベンチに座って携帯を取り出し
一人暮らし用の物件を探していた。
「いつまでも快斗の所でお世話になるワケにはいかないしね...」
いつか工藤邸へ戻るつもりではいたが
もう、あの家は戻ることすら怖くなってしまった。
まさか、彼に
会いたくないという気持ちが芽生えるとは。
やっと、時間が解決してくれている。
会えばまた、好きな気持ちが膨らむ気がしたから。
携帯の画面に夢中になっていると
視線の端から黒い何かが入ってくる。
「...ん？」
足だ。大きな足。
きっと、男の人の。
視線を上に向ければ
そこには見覚えのある男がいた。
コナンくんがそう呼んでいた
"黒ずくめの男"がそこにはいた。
月の光にその銀色の長い髪が
キラキラと輝いているように見える。
「あ....あなたは」
「よお、随分と探したぜ」
「さが...した？」
その大男はその場に膝を折り曲げしゃがむ。
それなのに目線は一緒。
それぐらいの大男なのだ。
「あなたは一体、何者なんですか？」
コナンくんが探ろうとしてた。
「....悪い人...なんですか？」
私の9年前の事故と関係があるって言ってた。
男の口角がうっすらと上がる。
そしてーーーーー
私の髪をサラッと、手慣れた手つきで一通り溶かした。
「....俺は9年前、おまえに預けた我々の情報を
返してもらいたいだけだ」
「....情報...？」
そんなの持ってない。知らない。
でも、コナンくんの言った通り
やっぱりあの事故と関係がある人なんだ。
「...っ知りません、わたし..あの時の記憶がないんです」
「ああ、知ってるよ」
「あなたに預けられたものなんて無いです。本当に預けられてたとしても無くしてしまってると思う」
そう言うと、男は私の腕を取った。
見た目に似合わず、優しい手つきだ。
まるでガラスの小物を扱うような、そんな。
そして男は親指の腹で私の腕のある箇所を少しだけ強く撫でた。
「.....ここにある」
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色 - おぉ!!!すごく素敵です!!あ、完結ありがとうございます!!文に癖がなく読みやすいかつキュン死にしそうな心情のあらわし方!!私もジンがコナンの中で一番好きなので絡みがあったのがすごく嬉しかったです!! (7月25日 21時) (
レス) @page44 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
夢 - わー！完結本当におめでとうございます！最後までビックリするくらい素晴らしい作品でした…♡次回作も楽しみにします！何度でも、何度でも、この作品を見返します！！！ (5月31日 21時) (レス) @page44 id: c6afe0fcd4 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - 完結おめでとうございます！♡凄く面白くて終わってしまうのが寂しいです！黒の組織との絡みも最高でした！次の作品も楽しみにしてます。素敵な作品ありがとうございました！ (5月31日 20時) (レス) @page44 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 控えめに言って大好きですいつも頭を抱えて悶えるくらいにはニヤニヤしながら読んでます^_^応援してますp(^_^)q (5月26日 0時) (レス) @page16 id: 4fadfce2cc (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 安室さんの感情的な性格を上手く描けてて凄いなぁって尊敬しました！赤井さん...。夢主の気持ちを考えたらすごく辛い！泣 こんなに感情移入できる作品に占いツクールで出会えるなんて感激です。本当に応援してます！ (5月26日 0時) (レス) id: 2ec2080ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんたん | 作成日時：2023年5月22日 14時
