ストーカーが年上イケメンだった件について。【あなたの番です】【佐野豪】 (ページ22)

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秘密ページ22

「小さい頃からそんなの……知らなかった」
「丸聞こえですよね。ごめんなさい、秘密にしてて……それに、殺されたがりってことも」
「驚いたけど……俺といると治るなら、ずっと傍にいるよ。俺が助けるから」

『ﾀﾋなないで』
手を握られ、そう言われた。
何よりも大切なのは、愛する人と過ごす時間。
そう気付いた。
だから、もうこんなことやめよう。
ずっとこんなだったけど、すぐにでも変わってしまおう。

「親御さんに愛されなかった分も俺が愛すから……」
「そんなに言わなくても。もう、十分愛しちゃってるじゃないですか。
それに……私がいなくなったら、こうしていられないし。だから、私もう嫌なんです」
「好きだ、愛してる」
「私もですよ」

キスしようとした相手の唇を人差し指で押さえる。
相手は驚いてる。

「なんて……嘘ですよ。していいですから」

秘密はしない方がいいな。
こういうのは、バレてしまう気がする。
でも、誰にもバレないように、キスを何回もしたのは秘密。
幸せ過ぎて、誰にも分けられないから。