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間違い ページ21
「でも、それも崩れてきた。豪さんが現れて、私の全てを壊していった。あの人に愛されたい。
そう思った……あの人が私のストーカーだったとき、どれだけ嬉しかったか」
「それで、殺されたがりも治ってきた」
「いつの間にか、殺されることなんて考えられなくなった。あの人のことで頭がいっぱい」
でも、足りない。
もっと、もっと。
「でも、あなたは親から傷だけをもらった。だから、愛に飢えてる」
「そうなるね」
「あなたはもう十分に愛されている。だからもっと……愛してくださいよ」
「……わかったよ。わかったから」
「あなたは、間違っている。もう二度と、そんなこと思わないでください」
「ありがと。なんか、変われそうな気がする」
変わるのは自分だ。
他人じゃない……
豪さんでも、二階堂くんでも、沙和でもない。
この私。
変われるかな。
「A……その、聞くつもりはなかったんだけど」
「いいですよ……秘密にしようと思ってたんですけどね」
もし、私が変わる過程で間違ってしまったら。
きっと、豪さんが私を正しい道に戻してくれる。
そうでしょ？
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作者名：アンドロメダ | 作成日時：2019年9月11日 20時
