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恐怖 ページ30

最近、ポストに変な手紙が入っている。
私と豪さんが歩く写真、私の写真。
兎に角、私のプライベートに関する写真だ。
……またストーカー?

「……警察、警察に相談しよう」

……いや、でも。
警察に相談したら豪さんに何が起こるかわからない。
なら、どうすべき?
打つ手はない。

「いや……でも」

誰が送ったのだろう。
知らない人か、知っている人か。
もしかして、あの日私の腕を掴んだ二階堂くん?
でも、彼は違うはず。
怖い。
誰かもわからない恐怖、何をされるかわからない恐怖。
きっとこのストーカーは、私を手に入れたくてたまらない人間なんだろう。
気が付くと、私は豪さんの部屋のインターホンを押していた。

「A……一体?」
「ちょっと……怖いことがあって」
「できる限りでいいから、話してくれる?」

私は素直に、変な手紙が送り付けられていることを話した。

「そっか……警察には」
「ダメ。豪さんに何が起こるか……」
「俺は、Aに何が起こるかの方が1番怖い」
「でも……本山幹子さんもいるんですよ」

豪さんは私のことを何も言わず、ただ一緒にいてくれた。
この人となら、私は怖くない。
そう思った。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月11日 20時

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