検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:16,555 hit

甘えてみた ページ26

豪さんに突然、抱きついてみる。

「A、」

弱々しくあたしの名前を呼ぶ恋人を無視して、
顔を深く埋める。
煙草の匂いが少しする。
きっと、外で吸っていたんだろう。

「煙草」
「ああ……嫌だった?」
「吸い過ぎないでください」

煙草のせいで病気になっても知らないんだから。

「どうした?」
「甘えたいです。豪さん、最近構ってくれないから」
「ごめん」

謝ってほしい訳じゃなくて。
構ってほしいだけなの。
もっと、もっとって。
欲しがっちゃダメ……?

「疲れました」
「お疲れ様」
「それだけですか」

あたしの頭を撫でていた手が止まる。
静かに引き離され、その手は滑らかに、
あたしの頬を滑る。

「何、それ以上もしてほしいの」
「欲張りですから」
「可愛い」
「もっと言ってください」

豪さん。
ずーっとあたしだけに可愛いって言ってね。

可愛いと言われた→←あーんされたのでしてみた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:あなたの番です , 佐野豪   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。