【銀魂】いやそんなこと知ってますけど。【沖田総悟】

7話目ですけど。 ページ9

(たくさんのコメントありがとうございます！)


夢主side


あれよあれよとついに来た非番の日。


名前だけだとしてもデートはデートなのでちょっとだけおしゃれをする。


おしゃれといっても白布に金色で椿の模様が施された着物。

帯は藤色でなかなかおしゃれ…だと思った恰好。


いってきます、と近藤さんと副長に声をかけ屯所を出るとそこには沖田隊長がいた


今から待ち合わせの場所に向かうらしい。


沖田｢あ、朝陽｣


『…どうも』


隊服とは違い、沖田隊長も着物。


顔がイケメンなだけありとてもかっこいい。


隣に並ぶのが私だったら


なんて考えはすぐさま頭から消した。


『着物似合ってますね、意外に。』


沖田｢意外って言葉が余計でさァ。俺は全部似合うんでぃ｣


本当にその通り。


だからちょっと嫌味を含んだ言葉を言ってるぐらいじゃなければ虚しくてやってられない。



『じゃ私はこっちなので』


ここに神楽ちゃんが並んだらさらに悲しさが積もるだけなのでさっさと銀さんの所へ行こう。

公園への道に1歩踏み出した時


沖田｢あ、｣


と、沖田隊長が声をもらした。


神楽ちゃん来たのかな。


振り向きそうになったが我慢してそのまま歩く。


しかし、神楽ちゃんが来たわけではなかった。


沖田｢おめーもなかなか似合ってんぜ、着物。｣


その声に私の足は止まる


ああ、


本当にやめてほしい。


『……ありがとうございます』


泣きそうになっているのをバレないように必死に真顔をたもつ。


振り向かず、聞こえるか聞こえないかぐらいの声でお礼を言った。


急ぎ足で公園へ向かう



ダメだ。


やめてほしい。


諦めたのに。


これ以上、好きにさせないで。



『あ…』


銀時｢お、朝陽ちゃ…え、ちょ、え？｣



銀さんはもう公園についていた。


私を見るなり少し戸惑ったような表情になる



『…どうしましょう銀さん。私、諦めたんですけど


どんどん好きになる一方なんです』



自分で聞いた自分の声は少し鼻が詰まったような声だった。


あーあ。沖田隊長があんなこと言うから。



泣いちゃったじゃないですか。



どうしてくれるんですか



沖田隊長。

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