【銀魂】いやそんなこと知ってますけど。【沖田総悟】

14話目ですけど。 ページ17

土方side


(後半会話文多めです、すみません)



俺も近藤さんも圧巻されるほどの激しい戦い。


前から思っていたが朝陽の動きは夜兎に似ている


だがあいつは日光に弱くなんかねぇし飯だって別に大量に食うわけでもねぇ。


壁を殴っても穴があくわけでもねぇ。


おまけに万事屋のチャイナ娘ほど肌も白くねぇ。


服装だってチャイナ服でもなく普通の着物とかそこら辺だ。



戦っている総悟と朝陽を交互に見る


どちらも瞳孔が開き口元だけ笑っている


特に朝陽には狂気が感じられるほど楽しんでいるように見える


傍から見れば戦闘狂の夜兎そのもの。


朝陽が壁を蹴った瞬間ものすごい風が起こった



いや、どう考えてもただの人間じゃねぇだろあいつ……！



それに持ちこたえる総悟も総悟だが。



だんだんと激しくなっていく2人に心配になってくる。


主に俺らの安全と道場の。




土方｢…近藤さん、そろそろ止めた方が良くねぇか｣


近藤｢お、おお、そうだな…！


よし、そこま_______…



沖田｢っ…！｣



近藤さんが｢そこまで｣と言おうとした時だった。








『……わーい、勝ちました。』








目に入ったのは壁に追いやられてしゃがんでいる総悟



そして総悟の前には真顔で総悟を見つめる朝陽が立っていた



近藤｢…え、…あ、しょ、勝者…朝陽ちゃん…！｣



いつの間にだ…？


俺が目を離した時間はなかったはずなのに。



総悟が負けた


真選組一の剣の使い手の総悟が。



朝陽と体術勝負だったとしても総悟の方が圧倒的に力があるはずだった



土方｢…おいザキ。｣



盛り上がる隊士の中にいたザキを呼び出す


土方｢朝陽の事なんだが…｣


山崎｢あぁ、凄いですよね！でも女の子なのにあの沖田隊長に勝つなんて…｣


土方｢只者じゃねぇ。｣


山崎｢ですよね…。｣


ザキが朝陽を見る


興奮が冷めない隊士たちの声でこの話は聞こえてないだろう


なんか俺が悪いことしてるみたいじゃねぇかこれ…


土方｢ザキ、あいつのこと調べろ。｣


山崎｢えぇっ！？…ま、まさか副長、調べて夜兎だったりしたら真選組から…｣


土方｢なわけあるか！ただ知りてぇだけだよ｣



まず正体がなんだったとしても近藤さんが追い出すようなことする訳ない


それに俺らはあいつの良いところを知ってるし悪いやつでもないことぐらい知ってる



だから知りてぇだけだ。

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