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13話目ですけど。 ページ15

夢主side



朝。


真選組の道場には男達の野太い声が響き渡っている。


まあ簡単に言えば演練をしてるだけなんだけど。


土方「次、試合やりたいやつ。」


『あ私やりたいです』


近藤「じゃあ朝陽ちゃん。えっと、対人だから相手は…」


やりたがる隊士はいない。


これは毎回のことだ。


沖田「俺やりまさァ」


普段はサボりでいない沖田隊長。


しかしこういう演練だとか、そういうことにはきっちり来る。


『久々ですね、沖田隊長と殺りあうのは。』


沖田「本気でかかってきなせェ。」


その言葉、待ってました。


身体能力や跳躍力には自信がある。


近藤「それでは…はじめっ!」


近藤さんの合図で両者ともぶつかり合う


竹刀がぶつかる音はやまない。


観戦している隊士も湧き上がる。


本気じゃない。


1度後ろへ引き下がる


沖田「怖気付いたかぃ?」


『まさか。私まだ本気じゃないですから。沖田隊長が本気を出せば私も出します。』


沖田「へぇ…バレてら」


そう言って一気に距離を詰めてきた沖田隊長。

予想通り。

私の竹刀が弾かれ、飛ぶ。


沖田「勝負あったねぃ」


近藤「えっ、と、そこま『まだですよ』…えっ」


『誰が竹刀がないと戦えないと言いましたか?』


本来私は体術の方が得意なのだ。


飛ぶ。沖田隊長の後ろに回り込み、攻撃を仕掛ける。


沖田「っ!」


『あらら、受け止められましたか』


沖田「…はっ、おもしれぇ。」


ニタリと笑う沖田隊長。


あ、やっと本気出してくれた。


沖田隊長の攻撃の速さと威力が上がる。


それを素手で受け止め攻撃し返す。


反動で壁に当たるがそのまま勢いを付けて蹴り、さらにスピードをつけて蹴り技を繰り出す


その姿はまるで夜兎だと副長に言われたことがある。


しかし長時間日光に当たっていても問題は無いし神楽ちゃんほど肌は白くない。


沖田隊長の瞳孔が開いている。


口は笑っているが目は笑っていない。


恐らく今の私もそうなんだろう。


沖田「そろそろ決着を付けようぜィ」


距離を取り、息を整える。


『今からが楽しいのに。まあいいですよ。』


道場が静まる


沖田隊長と私は互いに見つめ合う。


演練だから良いものの、戦場でこうはなりたくないな。


右足を後ろの壁に当てて飛ぶ準備をする


沖田隊長も竹刀を構え直す。


そして同時に


ぶつかる。


壁を蹴れば自分自身が空を切るヒョウッと音が聞こえた。

…だれか状況説明を…!!→←12話目ですけど。



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ミウラ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年5月27日 21時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
情報屋サン(プロフ) - ひにゃたこさん» それなら良かったです!w (2019年8月15日 1時) (レス) id: a42eb54e68 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 情報屋サンさん» そりゃ、もう、すっかり元気百倍アソパソマs((((((すみません。でも、元気でたのは確かです(*'‐'*)♪ (2019年8月15日 1時) (レス) id: 2190e9e698 (このIDを非表示/違反報告)
情報屋サン(プロフ) - ひにゃたこさん» 禁断症状はやみましたでしょうか…ありがとうございます読者様大好きです (2019年8月13日 20時) (レス) id: a42eb54e68 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - あ゙?!こ、ここ、更新さ、さされているだとぅ?!有り難うございます………大好きです……(涙腺決壊) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 2190e9e698 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:情報屋サン | 作成日時:2019年4月29日 23時

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