貴方は何色ですか【Jm】 (ページ36)

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36杯目ページ36

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ｰ｢こんにちは。｣

『こんにちは……。』

さっきからこの様子。

相手は私をちらっと見て照れてそっぽを向く

ただそれだけ。

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『っ、あのなんで私なんですか？』

ｰ｢はい！あ、あの、綺麗だと思って……｣

そう、赤らめて言っている

綺麗か。何も響かないな。

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『そうですか。』

ｰ｢……無理言ってすいません。｣

『いえ、でもうちの家は面倒臭いのでやめといた方がいいですよ。』

ｰ｢っ！でも｣

Jm｢ねぇ、A｣

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『え、なんで』

正直おどおどして。

でも、この空気を変えてくれたことにほっとして。

Jm｢連絡したじゃん。｣

心配したんだよ。とばかりの表情でこちらを見る。

ｰ｢あ、あの……どちら様｣

Jm｢は？なに。｣

さっきの表情とは違って冷たい。

『あ、すいません。』

Jm｢Aいこ、｣

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『なんでいるんで』

Jm｢お前は何者なの。｣

そう遮られる。

『何物でもないです』

そう、普通の人間。

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Jm｢ま、いいや｣

そう冷たく離される。

車に揺られながら私はそっと涙を流した。

私、こんなに感情豊かになったんだ。

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怖くても、辛くても

この人は安全だと思ってしまう。

それほど依存しているのかな。