ウサギ先生は可愛い【魔入りました！入間くん】 (ページ42)

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アメリの仮説ページ42

アメリside

悪魔学校バビルス

全6学年在校生666名

数多の悪魔が共存する学内で

その秩序を保ち監督する集団こそ

高潔にして冷血悪魔のエリート

生徒会である

「窓ガラスを割るなど…嘆かわしい」

私はその悪魔に顔を近づけ言った。

「悪魔が下らん悪行をするな。どうせなら壁くらい壊せ」

「はひっ」

くるっと回り、帰る。

全く、困ったものだ。

「会長。特待生(入間)ですが、教室には居ませんでした」

「そうか」

「それと例の[木]ですが、調べた所不審な点は特になし」

なるほど。

「ですが、珍しい色で美しいと評判になっていて見物客で大賑わいでした」

のんきな…と呆れるジョニー。

「そういえば会長。あの木と[人間]
がどうとか仰ってましたが…」

！！

「まさか会長…[人間]なんて信じてるんじゃ……」

「オイ！馬鹿を言うな！」

「ハハハ、ですよねー人間なんて迷信ですもんね！」

いる

人間はいる！！

一部の高位階悪魔にしか知らされていないが、人間と悪魔は古より[欲]を糧とした契約関係にあったのだ。

私はノートをめくり、イルマのページを見る。

今、私は一つの仮説を立てている。

特待生イルマ。こいつが人間であるという仮説だ。

～生徒会室前～

「では私は仕事に戻る」

「我々は見回りを続けます」

あいつらがいくと、ドアを閉めた。

私は知っている。人間が実在するという真実を。

人間の存在を証明する確かな証拠があるのだ。

本棚をかきわけ、魔紋(？)のところに手をあて、呪文を唱える。

唱えると、本棚が開き、¨もう一つ¨の本棚を見る。

それは、我が家系に代々伝わりし、秘蔵の品にして、人間界の事象を記した禁書

深呼吸して、

「よし！！」

その禁書を開いた。