生きる理由【文豪ストレイドッグス】 (ページ5)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:12,915 hit

第五話ページ5

首領の部屋を後にして自分の部屋に戻る

ほんとはあいつの様子を見に行きたかったが今は近づかないほうがいいと言われた

夜は自分の能力を制御できないらしい

それにしても誕生日は2ヶ月も先だと。
もうすぐじゃなかったのかよ‼

あれくらいの年のやつは何すりゃ喜ぶんだ

朝になり俺はAの部屋に向かう
ノックしたが返事がないので入るぞと声をかけて部屋の中へ。

まだ眠っていた。眠っているのというのにとても苦しそうな顔をしている。
こんな小さなやつが背負うことができるのか？過去のこともこれからのことも

・

・

そっと頭に手を置き撫でる

すると少しだけ表情が柔らかくなった気がした

『んんっ』

慌てて頭を撫でていた手をどける

『中原さん！』

「気分はどうだ？」

『あんまり…それより私、昨日』

「お前のおかげで助かった。すごいなお前の異能力」
いい終わったあと後悔した。

『また、誰かを…』
彼女は震えていた

「いや、吹っ飛ばしただけだ。あとは俺がやった」

吹き飛ばしただけと聞いて少しだけほっとしたようだった

『どうしてここに？』

「様子見に来たんだよ」

『優しいんですね』
そう言って微笑む彼女はとても可愛い
変な意味じゃなくて。

「優しくなんかねえよ」

『優しいですよ。さっきだって…いえ、なんでもないです』

「なんだよ」

『なんでもないですって』

こんなやり取りが続いてなんか面白くて2人で笑った