第二十五話 ページ28
ポートマフィアに戻り
着替えてから首領の部屋へ向かう
いつもの黒い服ワンピース
中也さんもいつもの黒いコート
『「失礼します」』
「エリスちゃ〜ん、少し食べ過ぎだよ」
「いいの!甘いは正義」
一呼吸整えてから声をかける
『首領戻りました』
「おお、おかえり。ゆっくりできたかい?」
「トラブルはありましたが休めました」
『同じ意見です』
「そうか、それは良かった。トラブルとは?」
『中也さんに恨みを持った連中に捕らえられました』
「それで」
『始末しました』
「さすがだね。君は本当に手際がいい」
『光栄なお言葉です』
「A顔に怪我してるじゃない」
『これくらい大丈夫だよ』
「ダメよ、女の子なんだから」
「この仕事じゃ怪我は付き物だからね」
「リンタロウは五月蝿い」
「はい…」
中也さんは黙ったままだ
『あの、これ私達からのお土産です』
買ってきた八つ橋を手渡す
「有難く頂くよ」
「食べていい?」
「エリスちゃん、さっきまでケーキを食べていたではないか」
「いいの!」
『では、これで失礼します』
首領の部屋から出ると溜息がでた
『中也さん?』
「次はもっと気をつける」
顔の怪我のことか
『気にしないでください』
「じゃあな」
『はい』
八つ橋を配りに行く
とは言っても相手は2人しかいない
私、全然知り合いがいないんだな
まずは鏡花ちゃんのところ
部屋に入ると紅葉さんもいて
3人でお茶をする事に
渡したい2人が揃っていたため仕事完了
「京都はどうじゃった?」
『美味しいものが沢山あって綺麗な建物も沢山見れました』
「そうかそうか」
「なにが一番良かった?」
『金閣寺かな。写真で見た通り金ピカだったよ。本物は写真よりも輝いてたけど」
「いいな」
『一緒に行けたらいいのにね』
「首領に頼んで3人で行くか?」
『それは無理じゃないですか?私は休暇貰ったばかりですし、お二人とも忙しい』
「そうじゃのう」
2人とも和服が似合ってて京都の風景にとても馴染みそう
『けどいつか行きましょう』
「約束じゃ」
「うん、約束」
鏡花ちゃんの部屋を出て自分の部屋に戻る
荷物の整理をしてから
額縁に写真を入れて机の上に置く
これは金閣寺の前で中也さんと一緒に撮ったものだ
良い思い出になった
凄く楽しかった
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作者名:凛霞 | 作成日時:2016年12月27日 0時