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第十九話 ページ21

今日は気持ちよく起きれた


いい天気だ


時計に目をやる



『ギャーーーーー!』


時計の針は9時10分を示している


落ち着け自分


確か集合は…8時


つまり1時間以上前ということ



やっぱり落ち着いてる場合じゃ無い



急いで服に着替え顔を洗う


髪は、、、いいや





ダッシュでロビーへ向かう



そこには


凄い顔で時計を睨んでいる人が



『あ、あのすみません』


「手前、今何時か分かってんのか」


『9時20分です…」


「集合時間は」


『8時です』


「分かってるなら…いい訳ないだろうが‼」

『ごめんなさい。ほんとにほんとにごめんなさい』


「理由は」

『寝坊です』

「こっちは1時間以上立ってたのに呑気なやつだ」

『あっちに椅子があるのに』

「うるせぇ、どの口が言ってやがる」


あ、絶対気づいてなかったなこれは。


私だって申し訳ないとは思ってるけど起こしに来てくれれば良かったのに


それに10分で支度を済ませた私を少しは褒めていただきたい


『私10分で支度したんですよ。褒めてください』

「ほんとに生意気なガキになりやがったな」

『冗談です。すみません』

「もう良い。髪結ばないのか」

『今日はこのままで良いです』

「行くぞ」

『はい』


金閣寺本当に金ピカだった


凄くキラキラしててもう芸術だよ



写真撮りまくりました



川下りとかも初めてで



とにかく色んな体験ができた



旅館でご飯が出るため早めに戻らないといけない


ホテルに戻りチェックアウトしてからタクシーで旅館へ



少し山の奥の方の旅館のため


そこの宿泊客以外はほとんど人がいない


なんか落ち着く


凄く空気も良いし


なにより温泉がある







ご飯が5時は早すぎる気がするけど



私にとっては嬉しい時間


この時期はまだ外が明るい



『美味しい、幸せです』

「そりゃ良かったな」

『温泉も楽しみですし旅館最高‼』

「早めに入れ」

『わかってますとも』

「明日は帰るだけだから少しゆっくり寝てても良い」

『じゃあ10時半くらいでも良いですか?』

「しょうがねーな」

『ありがとうございます』

「出歩くなよ」

『わかってますって』

中也さん心配しすぎ


さすがの私もこんなところで人を傷つけたくない


中也さんと別れてから温泉へ向かう

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作者名:凛霞 | 作成日時:2016年12月27日 0時

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