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中原さんに連れられるがままに外に出て、家へ向かおうとして駅のホームまできたが酔いが回ると寝てしまう私は中原さんに迷惑をかけている。
『眠いからもう寝るー!』
「お前の家までまだ数本電車あるけど我慢できるか?」
中原さんの問いに対して、答えるのも辛いほど眠いのでフルフルと首を振って否定を伝える。
中原さんは困ったような顔をして、少し考えたような素振りの後、1つ提案をしてきた。
「俺の家だったら近いけどどうする?寝る場所ぐらいはあるぜ。」
普段なら絶対に断っているが判断力も低下してコクンと頷き、中原さんの家へ向かうことになってしまった。
中原さんは何もしないだろうし、安心だ。
『(これでやっとゆっくりでき、る、)』
安心した私はそのまま寝てしまった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈中原中也side
酔いの回った岡本を連れて帰ることになった途端、岡本はすやすやと気持ちよさそうに眠ってしまった。
何回か肩を叩いて起こそうと試みると、目が薄く開く。
「ほら、おぶってやるから後ろ乗れ。」
眠気が冷めてないのか、言われるがままに俺の背中にポスンと身を預けてきた。
そこまで身長差は無いが、俺よりはるかに岡本の方が軽いことにより男女の差というものを再度自覚させられる。
そのまま曲げていた足を伸ばし、駅から徒歩数分の自宅へなるべく揺れが無いように歩く。
すぐに家に着き、ドアを開けて岡本をベッドに寝かせてから風呂に入った。
「(あれだけ飲んだら二日酔いになるよな、、)」
洗い終わった体と髪をタオルで拭いて、服を着る。
寝相が悪くてベッドから転げ落ちてないか確認するために寝室に入ると、大の字になって寝ている岡本の姿が見えて安心する。
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ann✩ - 更新待ってます (2022年9月14日 17時) (レス) @page11 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
燈花(プロフ) - 七巳流さん» 本当分かります!!こんな上司いたら気分最高ですよね! (2022年8月23日 17時) (レス) id: 9b4ea3fbaa (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 中也みたいな上司が欲しい!これ切実!! (2022年8月21日 20時) (レス) @page7 id: 76527d2194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燈花 | 作成日時:2022年8月19日 19時