巡り会う妖と人の子９

第４０１話〜妖怪コマ回し勝負！〜 ページ29

砂かけ、子泣き「「そのままかい！！」」

適当過ぎるランキングに思わず声を揃えてツッコミをかます

子泣き「ちょっとは捻れや…」

するとそこへ猫娘とAもやってきた

猫娘「鬼太郎！」
A「鬼太郎さん！」

鬼太郎「やぁ、二人とも」

そして二人もかわら板のランキングを見上る

A「これなんですか？」

猫娘「横丁なんでもランキングよ、偶に張り出されるの

…あ、ほら！Aちゃんの名前もある！」

猫娘が指を指した先には"鈍感No.1"と"可愛さNo.1"にAの名前がランクインしていた

A「わぁ！嬉しいです！

…でも、なんで鈍感No.1なんですか？」

不思議そうに鬼太郎や猫娘の顔を覗き込むが、二人とも視線を泳がせる

猫娘「…そうだ！鬼太郎はなんのNo.1？」

さり気なく話題を逸らし、Aの質問から逃れた

鬼太郎「えーっと…

生命力No.1」

それだけならいいのだが、鬼太郎に次いでいるのがゴキブリな為に二人とも微妙な表情になる

猫娘「２位がゴキブリ…」

A「これは褒めていいんですか…？」

ゴキブリと比べられる鬼太郎に、Aも苦笑いしか出てこない

目玉「ゴキブリをも凌ぐ生命力という事じゃ！

やったな、鬼太郎！」

鬼太郎「いやぁ…」

目玉おやじに褒められて嬉しそうに照れる

猫娘「…それより、そろそろ行きましょうよ

折角Aちゃんも休日で手伝ってくれるんだから」

鬼太郎「あぁ、そうだね」

パッと猫娘とAに顔を向けた鬼太郎

目玉「最近よく出掛けるのぉ…」

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とある公園…

鬼太郎は以前目玉おやじから貰った自転車に跨っていた

その後ろ部分を猫娘が押さえ、Aが少し先で立っている

猫娘「…さぁ！もう一回！」

A「さっきより距離縮めましたから、ここまで来てみて下さい！」

両手を広げたAが鬼太郎に向かって叫んだ

そして、自転車に跨る鬼太郎は眉を下げて溜息をつく

鬼太郎「言えないよなぁ…父さんに買ってもらった自転車にまだ乗れないなんて」

猫娘「ほら、早く！」

鬼太郎「うん…」

猫娘に急かされてペダルを漕ぎ出した

最初の一瞬だけバランスがいいように見えたが、段々と崩れていく

しかもブレーキを効かせるのを忘れてしまい、Aを通り過ぎても危険運転(笑)を続ける

A「え、鬼太郎さん！？」

猫娘「ちょ、ちょっと！ブレーキをかけ…」

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