第398話〜鬼太郎抹殺作戦〜 ページ26
雪女郎に続いて、シバテンもうんと頷く
シバテン「俺達がここに来るよう、後押ししたのが虚空蔵だったんだ
…アイツが鬼太郎達を助けてくれって頭を下げて来てな」
雪女郎「私らは昔から虚空蔵とは何かと縁もあったからね
だから、"ありがとう"って伝えといておくれ」
鬼太郎とAは一度顔を見合わせ、そして雪女郎とシバテン達に向いた
鬼太郎「はい!」
A「伝えておきますね!」
それを聞いた二人は満足そうに微笑んだ
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─────
虚空蔵「あ〜〜っ!しんどいわぁ!」
電波塔の上で飛び去っていく天狗達の背中を見送りながら背伸びをする
虚空蔵「ったく…流石に転符を続けて使うのはキツいな…」
パキパキと肩の骨を鳴らしながら身体を解した
すると、背後から鈴が鳴るように美しい声が掛けられる
???「お疲れ様」
虚空蔵「ん?」
いつの間にか居た人物に振り返った
だがここからは朝日が逆光で顔がよく見えない
しかし虚空蔵はフッ笑う
虚空蔵「なんや、来てたんか」
???「まぁね
それより、役に立った?大変なのよ、遠くの"縁"を辿るのって」
虚空蔵「あぁ、おおきに
こっちも急だったんや、ごめんな」
???「責めてるわけじゃないわぁ
でも突然『すまん!手伝ってくれ!』って家に飛び込んできたんだもん
心臓飛び出るかと思ったのよ?」
虚空蔵は気まずそうに視線をずらして頬を引き攣らせる
虚空蔵「…不可抗力や、だから真似するのやめてーな」
相手はクスクスと笑いながら朝日が照らす街を振り返る
???「…まぁ、良かったわね
どっちも無事で」
虚空蔵「…おう」
???「ぬらりひょんも、今回はおいたが過ぎたわ
あの子は確かに一部の妖怪にとっては善くない存在かもしれない、でも、悪くもない
アイツらはあの子の悪い所しか見なかったのね。あの子を善く思わない奴らより、あの子を善く思う奴らの方が圧倒的に多い」
虚空蔵「…自分はどう思うん?」
まるで悪戯が思いついた子供のようにニヤける虚空蔵
???「私はどっちでもないわよ
どっちでもないし、どっちとも思わないから面白いの
そう言うアナタは?」
虚空蔵「さぁな
あの子らはまだ子供、世界にとって善くなるか悪くなるかはあの子ら次第や」
ふぅん、と相手は声を弾ませながら頷いた
???「私、アナタのそういうとこ大好きよ」
虚空蔵「そうか」
すると突然強い風が吹く
そしてその風と共に二人の人影は跡形もなく消えてしまった
第399話〜妖怪コマ回し勝負!〜→←第397話〜鬼太郎抹殺作戦〜
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桜(プロフ) - スムージーさん» えぇ、もちのろんです。(真顔)← (2017年11月19日 21時) (レス) id: 8ed3d38901 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますぅ!!!いえいえ、作者も変なので全然大丈夫ですよ!!wこんな小説でも発狂してくれたなんて、嬉し過ぎてこっちが発狂しそうです!これからもどうぞ見ていってください! (2017年11月19日 19時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - サヤノさん» おぉ!ありがとうございます!参考にさせていただきますね!もう随分前からお待たせさせてしまってますが、もう少しで書けるのでお待ち下さい!リクエストを貰った側が言うのもなんですが、本当にごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月19日 19時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - もうめっちゃ大好き!!いきなり変な事言ってすみません。頑張ってください!!もう、毎日見て発狂してますww← (2017年11月19日 17時) (レス) id: 8ed3d38901 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来るだけ早く、妖怪裁判の前の回は確かゴーゴンと古椿とモンローさんとピーさんの列車と一目入道と鬼太郎グッズとゆらりひょんの脱獄と見上げ入道さん親子と二大鬼髪と松明丸と死神ツアーとそれから地獄ツアーと西洋妖怪対戦で以上です。 (2017年11月19日 9時) (レス) id: 876a5b3505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スムージー | 作成日時:2017年10月6日 20時