第387話〜鬼太郎抹殺作戦〜 ページ15
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ここは、Aの中学校
授業中なのか、人っ子一人いない廊下でAは大量のプリントを重そうに運んでいた
A「よいしょ…うんしょ…」
やがて校舎内の玄関前までやってくると、途端に風が吹いてプリントの山を崩す
A「わ、ぁあっ!!」
風のせいでバサバサとプリントが散り、無残にも辺り一面プリントだらけになってしまった
A「やっちゃった…」
一つため息をついたAはしゃがみこんで一枚一枚丁寧に拾っていく
そしてようやく最後の一枚になり、その一枚を拾おうとした…が
Aの手は、プリントを拾わなかった
代わりに、いつの間にか目の前にいた人物がプリントを拾う
A「あっ、ありがとうございま」
感謝を伝えようと顔を上げたAの顔が凍りつく
目の前には、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべた朱の盆が立っていた
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やけに紅い夕日が街を染める
街の中心にある電波塔の上に、ぬらりひょん達はいた
ぬら「全ての準備は整った
鬼太郎はこの計画で羽叶Aを、全てを失って死んでいくのだ…
ぬははははは…!!」
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ゲゲゲの森で、昼間よりカラス達が騒がしく鳴いている
買い出しを終えた鬼太郎は、カラス達の異変にも気が付かないまま帰宅した
鬼太郎「ただいま、父さん!
好物のカエルの目玉が手に入りましたよ!…あれ?」
いつもならここで父の声が聞こえてくるはずだが、今日は返ってこない
それどころか、姿すら見えなかった
鬼太郎「…父さん?」
倒れた茶碗から零れた水が床に滴る
その水音が、酷く静かな家の中に響いた
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電波塔の上には、例によってねずみ男が現れた
ねずみ男「ぬらりひょん先生、準備万端でっせ」
ぬらりひょんはねずみ男を振り返らず、日が落ちて段々黒く染まる街を見つめている
ぬら「うむ」
ねずみ男「それより、例の約束は忘れてませんよねぇ?」
ニヤニヤとゴマをすりながらぬらりひょんに媚び続ける
ぬら「勿論だ。日本を妖怪王国にした暁には、貴様に副大臣のポストをやろう」
ねずみ男「出来れば大臣のポストを…!」
ぬら「駄目」
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桜(プロフ) - スムージーさん» えぇ、もちのろんです。(真顔)← (2017年11月19日 21時) (レス) id: 8ed3d38901 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますぅ!!!いえいえ、作者も変なので全然大丈夫ですよ!!wこんな小説でも発狂してくれたなんて、嬉し過ぎてこっちが発狂しそうです!これからもどうぞ見ていってください! (2017年11月19日 19時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - サヤノさん» おぉ!ありがとうございます!参考にさせていただきますね!もう随分前からお待たせさせてしまってますが、もう少しで書けるのでお待ち下さい!リクエストを貰った側が言うのもなんですが、本当にごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月19日 19時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - もうめっちゃ大好き!!いきなり変な事言ってすみません。頑張ってください!!もう、毎日見て発狂してますww← (2017年11月19日 17時) (レス) id: 8ed3d38901 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来るだけ早く、妖怪裁判の前の回は確かゴーゴンと古椿とモンローさんとピーさんの列車と一目入道と鬼太郎グッズとゆらりひょんの脱獄と見上げ入道さん親子と二大鬼髪と松明丸と死神ツアーとそれから地獄ツアーと西洋妖怪対戦で以上です。 (2017年11月19日 9時) (レス) id: 876a5b3505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スムージー | 作成日時:2017年10月6日 20時