【呪術廻戦】さしす組の大好きな先輩。

大好きな先輩。21 ページ21

・

悟side



センパイが言ってた元彼。


ボロクソ言ってたからどんだけヤバいやつなのかと思えばなんかただの紳士みたいなやつで腹立つ。



って思ってたけと。





「あれ…やばいかも」




硝子が珍しく焦った顔して言った。


見るとセンパイが元彼野郎にかなり強く引っ張られてカフェから出ていった。



「追いかけた方がいいかもしれないね」



傑の言葉で俺たちはセンパイを追いかけた。





「クソッ、どこ行った…！」




あぁ、イライラする。



センパイの元彼ってのもムカつくよな。


俺の方が絶対強いしイケメンだし金ある。




「あ、」



見つけた。


黒い車に無理やり乗せられそうになっているセンパイ。



触んじゃねぇ。




「離せよ」


『っ、』



センパイ怖がらせてんじゃねぇよ。



『なんで、』


「誰だお前」



おー怖い怖い。


早くセンパイ離せよ。



「Aさんの可愛い可愛い後輩です」


「後輩？」



元彼野郎と睨み合ってるとその隙を狙ってセンパイが抜け出した。


俺の後ろに隠れる……のかと思ったら元彼野郎をぶん殴った。



…………ぶん殴った、？



「え、ちょま、センパイ？？」


『あースッキリ』



え？？？


これ殴って大丈夫なやつ？



「ってぇ…！！」


『お前が悪ぃんだろうがよ！乙女の腕を跡つくくらい掴んで引っ張って！終いには車に押し込む？クズかよ』



だいぶ言いたい放題言っちまったセンパイ。


ちょっとセンパイの命が心配になってきた。



「お前何したか分かってんのか？」


『それ弱いやつが言うセリフだよ』



クソウケる。


センパイのたまに出る毒舌おもしれぇんだよな。



って、面白がってる場合じゃねぇっつの。



「センパイ帰ろ」


『そうしよ』



思ったよりすんなり帰ろうとする。


元彼野郎どうするわけ？



「さっき言ったこと…忘れてねぇよな？」


『忘れてないよ。でもお前には出来ない。うちの家系の方が圧倒的に上だしね』



さっき言ったこと…？


何の話だよ。


そういえば家系繋がりで付き合ったって言ってたな。


センパイも大丈夫そうだしとりあえずいっか…



『悟、走るよ』


「へーい」


「っあ！おい待て！」




一旦逃走ということになった。

大好きな先輩。22→←大好きな先輩。20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す