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アブノーマルクラスへの挑戦は、カルエゴ先生を騙すこと。そんな簡単に事が…

「私を騙すのには100年早いな」

「笑わないでください!!」

『笑ってないよ…っ笑』

アブノーマルクラスはまあ全員下手だが、入間くんがあまりにも下手すぎて笑うのを堪える日々である。

どこがそんなに難しいのだろうと私も考えアドバイスをしようと思うのだが…。

『入間くんやりやすい演技をするんだよ。例えば…そうだね入間くんは、どんな思い出が多いの?』

「僕の思い出…?」

入間くんは、うーん。っと頭をかじける。

『わかった瞬間きっとできるよ』

私は入間くんの頭をなでた。

そして時は遡り、放課後。

彼の帰りを待っている所なかなか仕事が終わらない
ずっと家にいた時は、どこかで道草食っているんだろう。と思っていたがどうにも教師統一は大変らしい。


「お疲れ様〜」

『お疲れ様です』

終電間近になると寮住みではない方が次々と帰っていく。もちろんその中には、寮住みで帰る方もいるが。

(何時に終わるんだろう)

現在の時刻でももう12時を回っている。ほとんどの教員が残ってない中、生徒たちも帰り、昼のようにうるさかったのが今ではウソのようだ。

『ふぁあ〜』

大きなあくびが出る中、もう家では寝ている時間だと気がついた。勿論隣にはダリくんがいる。
けれども今の様にこんな遅い時は無かった。そう思うといつも早めに仕事を終わらせたのだろうか_と思った。

★★★★


ダリは、暗い廊下を光の魔術1つで歩いていく。
そこで1つの灯りを見つけるのだ。

職員室

誰もいない職員室こそ静かで物足りない。
昼間のような騒がしいのがどこにいったんだ。

(電気消さないと)

そう思いつつ、職員室に入ると寝ている誰かが居るのだ。
バラム先生だろうか。思ったが先程帰るのを見た。

なら誰だと思い恐る恐る寝ている方を見た。

『ん…遅いよお……毎日大変だねぇ』

足音で気付いたのか…。
彼女が待っていた。あの。

絶対待たずに帰ってると思っていたのに。

目を擦り、伸びをする彼女が可愛らしい。

「え?待っててくれたの?」

『帰っても暇だからね』


よいしょっと荷物の整理をし、帰る準備をしている彼女
『帰る準備はできてるの?』

「出来てるよ」

『そっかなら帰ろっか』

「そうだね」

だけどこうやって僕が遅れた時職員室で待っててくれのは嬉しい。

(わざと遅れちゃおうかな)

なんて思ったらダメに決まってる

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作者名:ぐら | 作成日時:2023年12月25日 1時

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