検索窓
今日:10 hit、昨日:23 hit、合計:11,461 hit

19 ページ19

『ごめんなさい明日から行きます』

「ごめんなさいね!頼むわ!」

そうだ。職場にも迷惑はかけられない。
早く行かなければ

♧★★★

久しぶりに勤務した所…。
思いの他忙しそうだった。

なるべく彼に会わないように。早めに出勤して、空き教室にこもった。

変だと思われるかもしれない。けどこんな時に殺人なんか犯したら。
と考えるとそっちのほうが安心である

『うわー!辞めてくださいよ!』

「いつまで籠もってんのよ…!こっちは忙しいつってるでしょ?!」

ライム先生が、私を引き離す。
ああダリくんに会いませんように。

仕方なく私は廊下を歩いて資料の場所へと辿った。

ただ魔獣や魔物を狩る仕事。こういうときにしたいものである。

数時間後………

フラフラする。
流石に狩りすぎたと思いAはゆらゆらとしっかりしない足で進む。

バタン。

♧♧★★


パチッ…。うっすらと目を開ける。
そこは医務室でベットで寝転んでいるのだ。

「あ起きたA先生」

『…ウミちゃん』

隣にはウミが椅子に座ってこちらを見ている。

「誰が運んでくれたと思う?」

『あっ…』

確かに。誰だろうか

「マルバス先生で途中からダリ先生」

『え?』

途中からダリ先生。
どういう事だ。そのままマルバス先生が運んでくれたのではないのか。

「て事でダリ先生医務室来ると思うから」

『はあ?!!』

「ダリ先生もミス連発なんだって〜だから早く仲直りしなよ!じゃ!」

いきなりのことで頭が回らない。
彼女はそのまま一室を出ていった。

どうする?!
寝ているふりをするか?何もプランなんてないし…!

よし寝てるフリをしよう!

ガラガラ…。
ドアが開くと同時に私は、ベットに寝転んだ。
わざとらしい寝息。

足音が聞こえる。
目を瞑っているからほんとに彼なのかは分からない

時間が経つと同時に音が聞こえなくなる。
誰だろう。

ダリくんだよねきっと。

どこにいるのか。もしかしてもう帰った?
まさかの?何もしないの?

「寝てるフリバレてるよ。話し合う?それともそのまま僕が次の授業まで静かに過ごす?」

ばっ!
久しぶりの彼の声に飛び起きる。
眼があった。
私は体をすこし前にして抱きしめた。
何故か
抱きしめられずにはいられなかったのだ。


『私達喧嘩しちゃだめだね』

「うん」

『ごめんね』

「僕もだよ」

『好きだよ』

「うん」

『え?』

♧♧♧♧

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぐら | 作成日時:2023年12月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。