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「うわー喧嘩したんだ。可哀想」
ズーン。彼女はすぐに、妹に尋ねた。
先程までロビン先生にご飯とかやりとりしてたのに。何でこんなことに。
「良かったねー今彼仕事で居なくて！この頃忙しいんだよー！」
『知らないし…』
ユリは深く考える。
迷惑だなあ。と
昔から何かあったら妹の私を頼るのはちょっと迷惑している。今だって彼は居ないけどウミがいる。
まあ学校で面識しているからいいけど。
それよりAの彼氏も大変だな。こんなやつと一緒で。
家族の中で一番重たいし。
それに大真面目。ハニー家は失恋しちゃいけないみたいな掟間に受けてるのだろう。
「Aーまたアンタが考えすぎたんでしょ？すぐ仲直りできるって」
『できないよ。嫌われるのだけは嫌だ私』
出た。重たいの。
重たいぞと言いたい所だが……。
ぐっとこらえよう。
「思う存分泊めてあげるから、元気になったら彼氏に謝りにいこーねー。一緒についていってあげる。」
『ありがと』
体育座りをして、涙ポロポロ流しながら。そう言われたらなあ。
とりあえずAには、空き部屋を貸した。
★★★
「へー喧嘩したんだA先生。」
２日後。すぐバレた。
「…してないよぉ？？」
「嘘つくのが下手すぎですよ」
くっ。この子に知られたら一番ダメだと思ってて口をチャックにしていたが何でバレた？！
「別にバラす気もないし、じゃ行ってきます」
「ホントバラしちゃだめだよ！アンタ彼氏にもちょっかいかけちゃだめだからね！！」
「分かってるって」
★★★★
まあ、ちょっかいはかけるつもりはない。けどちょっと聞くだけA先生はー？みたいな。
うん。これでいこう。
「あれ今日ダリ先生は？」
「悪周期でお休みだよ」
………。
とんだバカップルだな。
絡むのやめよ。ちょっと面白かったけど
★★★
「ご飯食べないのー？」
『食べない』
「部屋汚くするのはやめてね？」
『うん』
…。引きこもりの子供を保護してる子供かアタシは。
あの子の病み期か悪周期か知らだけど世話が焼けるなあ。
全く
何で喧嘩したんだろう
「買い物行ってくるねー！！Aー？！」
『いってら』
そして私が帰ってくると…。
「だからAさん！アンタが悪いんだよ！クヨクヨ悩みやがってそりゃダリ先生も怒るよ！」
『怒ってなかったしダリくんは！！』
「ふーん？ならこらえてたんだろうねー！かわいそー！！」
………なにこれ？！
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作者名：ぐら | 作成日時：2023年12月25日 1時
