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『うわ!見てダリくん!』


最近Aはこんな物にハマっている。

「ん…?」

夜遅くに寝てても、その音で起きるぐらい。

『ムシ!』

「そんなんで起こさないで」

『そんなんってひどいな!ムシだよ!ムシ!』

「早く外に出してきて」

最近その虫のせいで夜遅くに起こされるのが嫌でしょうがない彼。

せっかくの休みだから気楽に寝たいらしい。

『飼おうよ!』

「早く出してきなさい」

だがそれでも容赦無い彼女。
可愛い女の子が虫が好きとはどういうことか。
まあそんな子もいるだろう。

『うわあ〜久しぶりに見た〜』

こんなに食いつく人はおかしいけど。

『ねぇ飼おうよ!ダリくん!』

指で虫を捕まえ、片手でねている彼の布団をバンバン叩く彼女。

「早く外出してきて」

虫は苦手ではないが、あまり好きではない彼。
Aは残念そうに立って、グチグチ言いながらもベランダに行った。

ピンポーン。
そこで1つのインターホンがなる。

『こんな夜遅い時間に…なんだ?』

「こら虫は逃がして出なよ」

『ホントだ。はーい今行きます〜』

Aは小走りで玄関に駆け寄り、扉を開けた。

『ロビン先生…どうしたんですか』

「料理!教えてくれませんか?!」

『…え今?』

彼はキラキラした目で私に近付く。
なぜこんな急に訪問してきたんだっと尋ねると変化が欲しいらしい。けど流石に女子寮には上がらないので私に尋ねたきた模様。そして

美味しいか確かめたい。

とのよう。

だがダリくんも寝ているし…流石にOKはできない。が、あっ。Aは思い出す

今日、ご飯が残ったんだと。

『ちょっと待っててくださいね』

そう言い彼女は、冷蔵庫からお皿でラップをひいてあるご飯を出した。カレーである。

『これ今日作ったんですが、多めに作っちゃって。よかったら皆さんで食べてください』

「ええ?!いいんですか?!」

『はい。美味しいか確かめるだけなら』

「ありがとうございますー!いただきますねー!」

そう言うと彼は、走りながら帰っていった。

ドアを閉めて、Aもそろそろ寝ようかと悩んだ所…

「えー僕食べようと思ったのになあ」

『…寝てなかったんだ残り物?』

「うん」

ベットの下で雑誌類など読んでいると彼が喋りにかけてきた

『また作ってあげるよあれ気に入ったんなら』

「そういう事じゃないんだよね」

彼女はペラペラと雑誌をめくる。

『あ!見て!』

「ん?」

ある女の子に指を差す彼女。

『これ私の弟!』


「え?」

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作者名:ぐら | 作成日時:2023年12月25日 1時

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